コラムバックナンバー
アナリティクスアソシエーション 大内 範行
発信元:メールマガジン2023年5月17日号より
前回の大内のコラムは、要点を伝えてChatGPTに書いてもらいました。今回はGoogle BardとChatGPTの両方の助けを借りながら書いてみます。
【コラム】アナリティクスの新時代:データ分析の課題にどう取り組むべきか?
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Googleの開発者イベントGoogle I/O(5月10日開催)はAI一色になりました。Google検索やWorkspaceなどにも、多くのAI機能がリリースされる予定です。
特に注目したのはGoogle検索です。MicrosoftのBingにも生成系AIが実装されていますが、やはり市場シェアはGoogleが圧倒的です。その影響も大きいです。
Google検索は、検索結果の上位に生成系AIを表示すると表明しました。Googleの検索画面だけでユーザー行動が完結してしまい、リンクを辿ってサイトに飛ぶことがぐっと減りそうです。心配になったので、SEOにどんな影響が出るのかBard自身に聞いてみました。
「Twitterなんかで、SEOは死んだ(SEO is dead)と言われはじめてるけど、そこんとこどうよ?」
Bardの回答は以下です。
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GoogleのBardが検索結果にAIの生成した回答を表示する新しい機能は、確かにSEOに大きな影響を与える可能性があります。この機能により、ユーザーは検索結果で詳細な回答を得ることができるため、リンク先のサイトに移動する必要がなくなります。これにより、サイトへのトラフィックとSEOのランキングが低下する可能性があります。
ただし、SEOが完全に死ぬことはないと考えています。Bardは、ユーザーの質問に迅速かつ簡単に答えることができるため、役立つツールになる可能性があります。ただし、ユーザーはBardが提供する回答が常に正確であるとは限らず、より詳細な情報についてはリンク先のサイトに移動する必要があることを認識する必要があります。
さらに、サイトの所有者は、ユーザーを引き付けるために、高品質のコンテンツを作成し、ソーシャルメディアでコンテンツを共有し続けることが重要です。 Bardが検索結果に表示する回答は、常にリンク先のサイトのコンテンツほど詳細ではありません。
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なるほど。
では、具体的な施策は何をすればよいのか、今度はChatGPT(GPT-4)に聞いてみました。長い回答でしたので、要点をかいつまむとこんな感じです。
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1) コンテンツ戦略の見直し : SEOの最適化にはより詳細なコンテンツが求められるようになるかもしれません。Bardに対抗するため、ウェブサイトのコンテンツはより具体的で有用な情報を提供する必要があります。
2) 長尾キーワードの重要性 : Bardはニッチや長尾キーワードに対する具体的な情報を生成することは難しいかもしれません。そのため、長尾キーワードのSEOはより重要になる可能性があります。
3) ローカルSEOの重要性 : ローカルビジネスにとって、地域限定の情報やサービスを提供することがより重要になる可能性があります。Bardが一般的な情報を提供するため、特定の地域に特化した情報を提供することで差別化することが求められるからです。
4) E-A-Tの強調 : Bardの導入により、Googleはサイトの信頼性や権威性、専門性(E-A-T)をより強く評価する可能性があります。これは、Googleがユーザーに最も信頼性の高い情報を提供しようとする戦略の一部です。
5) SERP上の競争 : Bardによる説明がSERPの上位に表示されるため、ウェブサイトや広告はそれ以下の位置で競争することになる可能性があります。これはSERPの競争がさらに激しくなることを意味します。
6) Google広告の戦略変化 : 広告主は、ユーザーがSERPから情報を得る新たな行動に対応するため、広告のメッセージやターゲティング戦略を見直す必要があります。また、広告の表示位置やフォーマットも変わる可能性があります。
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なるほど、ではここまで得たアドバイスを受けて、コラムの結論をChatGPTに締めてもらいたいと思います。
私「GPT君いかがでしょう?」
ChatGPT「もちろんです。以下にそのコラムの結論を記載します」
AIの進化とともに、Googleの検索エンジンもまた変化を続けます。これに対応するためには、SEO戦略もまた変化させ続ける必要があります。ただし、その核心は常に一貫しています。それは、ユーザーに対する価値提供です。AIが生成する回答があっても、それは全てのユーザーの全てのニーズを満たすことはできません。したがって、SEOの役割は、そのギャップを埋めることです。
具体的には、より深く、より具体的な情報を提供するコンテンツを作成し、ユーザーの具体的な質問やニーズに対応することです。また、地域限定の情報や長尾キーワードを活用して、一般的な検索結果に対する差別化を図ることも重要です。そして、サイトの信頼性や権威性、専門性(E-A-T)を強化し、ユーザーにとって信頼できる情報源となることを目指すことです。
最終的に、AI時代のSEOは、検索エンジンのロジックを追いかけるのではなく、ユーザーのニーズと行動を理解し、それに応じた価値を提供することに焦点を当てるべきです。これは、テクノロジーが進化し続けても変わらない、デジタルマーケティングの真髄です。そして、そのためには、常に最新のトレンドを把握し、フレキシブルに戦略を調整し続けることが求められます。
う、完璧です(E-A-TはE-E-A-Tに読み替えれば済みますね)。
でも「長尾キーワード」ってなんだろう? と、少し考えたら「ロングテールキーワード」の翻訳だと気がつきました。
「長尾キーワード」
なかなか味わい深い響きです。流行らないかなと思いましたが、ちょっと無理そうですね。
アナリティクスアソシエーション代表
日本アイ・ビー・エム、マイクロソフト、Google。Googleでは2011年から7年間、Googleアナリティクスのマネージャなどを歴任。その他、SEO会社起業や日本の事業会社のデジタルマーケティングに従事してきた。
2019年からはJellyfishにVP Analyticsとして参画。
並行して2008年から協議会「アナリティクスアソシエーション (a2i.jp)」代表としてウエブ分析の普及に取り組んでいる。
仕事の傍SEOやアナリティクスの書籍も多数執筆。
主な著書『できる100ワザ SEO&SEM』、『できる100ワザ Google Analytics』、『SEM Web担当者が身につけておくべき新100の法則』など。
また、仕事の傍ら、幕末 徳川慶喜についての小説も執筆出版している。
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