コラムバックナンバー
アナリティクスアソシエーション 大内 範行
発信元:メールマガジン2021年12月1日号より
アユダンテの寳さんとプライバシー保護対策のセミナーを開催しました。
結果、満足度も推薦する割合もともに90%超えとなり、コメントには「整理されていてわかりやすかった」というコメントをたくさんいただきました。
開催準備の時に寶さんと二人で腐心したのは、とっ散らかった情報をどうわかりやすくまとめるか、だったので、大目標が達成できてよかったです。
「わかりやすくする」ために、色々な工夫があるでしょうが、今回議論したのは以下の2点です。
1. 個々の対策が、なんの課題を解決し、具体的な効果は何なのか?
2. セミナーを聞く方々と目線が合っているか?
わざわざこの2点にフォーカスしたのは、理由があります。
一つは、デジタルマーケティングの新しい取り組みのセミナーが、どうしても機能説明に陥りがちだから、ということ。ただでさえ機能説明で時間を使いそうな上に、それをいくつも並べる訳なので、どう整理するかは準備段階の醍醐味でした。
もう一つは、私や寶さんが経験して見えている世界と、これから「どうしようか」と考える方の視界とは、ギャップが大きい点もあり、そこをどう埋めるかということです。これは少し苦労しました。
プライバシー保護や、脱Cookie、Cookieレスなどの見出しが躍っています。それらの記事は、いくつか機能を説明して、「でもまだ課題がある」「今後の動向に注目」みたいな流れになっています。
そもそも最初の課題設定が具体的に何なのか? という説明がなく、ざっくり「Cookieがダメになったから」になっています。そのせいで、読み終わっても何を解決するかが実はわからず、情報量だけは多くなってしまっていると感じていました。
そこで、準備段階では、以下3つの点を気をつけようということになりました。
1. 余計な説明や情報は極力省く
2. 機能や施策ごとに課題と効果を具体的に明示する
3. 短期と長期の取り組みを分けて、長期のものは一呼吸置いた別セクションとして話す
特に 3) については、寶さんや私が見ている究極の解決策があり、それが参加者目線と合わない恐れがありました。そのギャップを解消する構成にするのに苦労しました。
私たちには、「もう広告だけ改善すればいいという話ではなく、改めてユーザーとの関係性を改善するという視点で取り組むべき」だ、という長期的な目線での結論がありました。
でも、いきなり「そもそも論」を言っても、参加者とのギャップができてしまう可能性があります。
参加者の中には「リマケ広告に使ってきた予算を、どの広告に振り向ければいいの?」という、単なる予算の振り分けの「答え」を求めている方も一定数います。
また「本当に何が必要なのか教えてほしい」という必要最小限の解答を求める方もいます。
そうした答えを用意しつつ、まとめの後に、「これは長期的に取り組みを再考する絶好の機会」というメッセージを寶さんが語りました。
こうした発表の機会があるごとに「わかりやすさ」について学んでいます。
有料会員の方で参加できなかった方は、もし興味がございましたらアーカイブ動画をご覧ください。
アナリティクスアソシエーション代表
個人情報保護士、専門統計調査士
日本アイ・ビー・エム、マイクロソフト、Googleなどを経験。Googleでは2011年から7年間、Googleアナリティクスとダブルクリック広告のマネージャなどを歴任。
2019年からはJellyfish 副社長 VP Analyticsとして参画し、2021年からはアユダンテ株式会社でCSOに就任。
並行して2008年から協議会「アナリティクスアソシエーション (a2i.jp)」代表としてデジタルマーケティングのデータ分析の普及に取り組んでいる。
仕事の傍SEOやアナリティクスの書籍も多数執筆。
主な著書『できる100ワザ SEO&SEM』、『できる100ワザ Google Analytics』、『SEM Web担当者が身につけておくべき新100の法則』など。
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