コラムバックナンバー
Option合同会社 柳井 隆道
発信元:メールマガジン2018年10月31日号より
昨今のデジタルマーケティングでは、ツールやコンピュータ環境の進歩によって現実的にできることが飛躍的に広がってきています。データ収集、分析、SEO、ソーシャル、広告、さまざまな分野におけるツールがあります。
私もさまざまな環境に出入りしている立場上、デジタルマーケティング領域のツールやソリューションに出会う機会も多いです。クライアントがすでに使っているソリューションに触れるだけでなく、定期的に自ら情報収集して発見することもあります。
ウェブ担当者やアナリストには分析の方法論には興味のある人も多いのですが(当然それは必要)、ツールに興味を持つ人は多くないように見えます。自らツールを探す人は稀で、さらには海外のツールともなるとなかなか見向きもされません。
ところが世界中を探すと数多くのデジタルマーケティング支援ツールがあるのです。グローバルでは「SEO支援ツールベスト20」などのような記事がよくあがっています。
(例)
https://www.techradar.com/news/best-seo-tool
http://www.businessofapps.com/guide/instagram-analytics/
この手の記事は日本でもなくはないのですが、数は少なく、層の薄さを感じます。
Googleアナリティクスのような当たり前のツールから、MailChimpなどの日本では無名ですが海外では有名なツール(メール配信・キャンペーン管理ツール)もあります。
日本では知られていない面白いツールが数多くあるのです。ツール類は比較的低価格帯(1か月あたり100ドル以下)から使えるものも多く、お試しで使ってみるのもありでしょう。
今まで手作業でデータ収集や集計をやっていたところをツールが担ってくれる、今までなかった着眼点のデータを手に入れる、高価な国内のツールと同じ機能を安価に使えるなど、こういったツールはデジタルマーケティング活動の引き出しの一つになってくれます。
アナリティクスに取り組んでいる方々には、少し興味の幅を広げてそういったソリューションにも目を向けていただけるといいと思います。
同じツールを使いこなすことも大事ですが、ツールを変えて新たなインプットやアウトプットを得ることも仕事の質を上げてくれます。
そして国内外を問わず情報収集をする(ツール類に限らず海外からも情報収集することは大事です)。日本語のツールにこだわる必要はありません。
ソーシャルリスニングなどのテキストを解析するツールでは形態素解析など日本語対応が重要になりますが、それ以外のケースで日本語対応が問題になることはほとんどありません。
日本語の名前を登録するなど日本語のインプット・アウトプットがある場合でも、最近のツールはUTF-8の文字コードを使えるのでほぼ問題になりません。UI自体が英語であったとしても大丈夫です。
試しに「best *** tools」や「ツール名 alternatives」あたりのキーワードで検索してみてください。いろいろ出てきます。
英語への抵抗、有償のツールを使うこと自体が定着していない文化という壁はあるかもしれません。月間20万円のツール代は出さないが、20万円のレポート作成労務費は出すといった文化の会社も多いでしょう。
しかし今後は働き方改革の中で単純作業の機械化・自動化が進み、ツールによって置き換えられる業務はツールに委ねるようにしていかなければなりません。デジタルマーケティングにおける人手不足をツールで補うことも重要です。
分析の方法論や視点が重要なのは言うまでもないですが、少し視点を変えて海外のツールについても情報収集し、アナリティクス活動の質を上げ、効率的にすることをおすすめします。
東京大学を卒業後、webマーケティングやサービス企画、システム開発などに従事。
デジタルマーケティングの世界に落ち着き、事業会社、広告代理店を経て2014年に独立。
現在は大小さまざまの事業会社、広告代理店などに対して、テクノロジー観点からデジタルマーケティングの支援を行っている。データ計測の設計、実装から分析、マーケティングオートメーションや広告運用などの施策との連携まで扱う。
さまざまな規模の経験から、企業の身の丈にあったデジタルマーケティングの企画に強い。フリーランスで活動していたが、2017年から法人化。
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