コラムバックナンバー
株式会社真摯 いちしま 泰樹
発信元:メールマガジン2021年8月18日号より
このコラムをご覧の方々にとっては、ダッシュボードによる可視化やそこから何をくみ取りアクションにつなげるかという流れになじみのある人は多いはずです。しかし、さまざまな部署とのコミュニケーションが多い人や業種によっては、どうやってそのような仕組みを作るかという基本から対峙している人も多くいらっしゃいます。
連休や夏期休暇が続きましたが、その中で印象に残ったツイートがありました。ヤフー株式会社の元CEOで東京都副知事の宮坂様によるものです。
部下によく依頼してるのが数値化。数値化の際は数字が2つあれば割り算し3つあればグラフにする態度。グラフは過去5年グラフなら今を右端にしない。今は中間地点で次の5年分も作る。今日と未来に非連続を作ることが仕事。今日までの線とこれからの線の傾きに変化がなければ何かが不足してるとか。
— 宮坂学 Manabu Miyasaka (@miyasaka) August 10, 2021
「今日と未来に非連続を作ることが仕事」というところに心惹かれました。現状の把握ができていないところは立体的な現状把握から、そして可視化で満足して惰性で眺めないこと、変えるべき現状を変える意識を持つこと。深読みできるツイートかもしれませんが、私はシンプルにそのようなメッセージに受け止めました。
データは「点」で表されやすく、背景と無関係に一人歩きして誤解を生みやすいものです。割合や比率の指標を加えたり推移を合わせて表現したりすることで、より客観的な提示にすることができます。
そこに宮坂様は「グラフの今を右側にせず、次の5年分も作る」と加えています。予測しなさい、あるいは未来の空白を設けて想像しなさい、ということでしょうか。何もしなければどのような状態になり、何か手を打てばどう変化するのか、では期待する未来にするためにはどうすればよいか…。それが「今日と未来に非連続を作ることが仕事」という表現だと解釈しました。惰性にせず、今日を境にして過去から未来への非連続を作るということです。
現状はどのようになっているのか、その先の期待される未来に対しての課題は何か、どうすれば良くなるのか。私たちの仕事でもそれらのうちのいずれかを担当しています。惰性でKPIを追うのではなく(そもそもアンコントローラブルな指標はKPIではないですしね)、期待している未来は何か、そのためにKPIをどう変化させるのか、そのような強いメッセージに咀嚼しました。世の中の現実はまだ重く不透明なものが多いのですけれども。
外食チェーンストア、百貨店、Web制作会社(株式会社TAM、デジパ株式会社)、インターネット広告代理店(株式会社アイレップ)を経て独立。2010年にCinciを設立し、のち株式会社真摯として法人化。
マーケティング視点と分析データの根拠を元に、クライアントのデジタル領域のビジネス改善を支援している。a2iセミナー編成委員会。
著書に『Google アナリティクス 実践Webサイト分析入門』(インプレス)。
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