コラムバックナンバー
株式会社真摯 いちしま 泰樹
発信元:メールマガジン2020年3月25日号より
先行き見えない重い話題が多く、正直なところコラムの話題を何にするのかうまく思いつきません。できるだけ明るい気持ちでキーボードを打っていきましょうか。
この先、経済は低迷するのでしょう。ECや一部のオンラインサービスといった巣ごもり消費では盛況のところもあるようですが、経済の生態系がうまく循環しなくなり始めると、どこも何かしらのネガティブな影響を受けると思います。
デジタルマーケティングに関わる人たちが意識すべきこととして、3つのトピックスを挙げてみます。
1) 大きな穴を塞ぐこと
2) 今後のシフトチェンジに備えて仕込むこと
3) データによる嘘の流布に加担しないこと
◆大きな穴を塞ぐこと
大きな穴を指摘し、それを塞ぐ努力が必要です。例えば経営面であれば現状やキャッシュを把握し、「最悪のケースで何か月間耐えられるのか」から逆算してシミュレーションをするといったものです。部門や施策であれば、費用対効果が大きく見合っていない取り組みを見直したり、チャレンジよりも確実を優先したりというように、リスクを減らすことが必要です。
これは、わざわざ指摘するまでもない内容かもしれません。
◆今後のシフトチェンジに備えて仕込むこと
「アフターコロナ」というキーワードをこの1週間で見かけるようになりました。確かに今後、大きなシフトチェンジが起きると感じます。オフラインとオンラインといった枠組みだけでないでしょう。従来存在していた枠組みが機能しなくなったときに、複数の領域にまたがったビジネスや業務や人が求められるようになります。また、より信頼や安心にも重きが置かれるのでしょう。
これまでのポジションに固執することがネガティブに受け止められる、そういうことも起きるのではないでしょうか。なんとかこの状況に耐えつつ、この後どのように立ち回るのか、それに必要な思考や仕込みができる時期はいまでしょう。さて、いちしまさんはどうするのでしょう(窓の外を眺めながら)。
◆データによる嘘の流布に加担しないこと
データは嘘をつかないはずですが、データを使って嘘をつく人がいます。嘘を拡散させないことはもちろん、より誤解を生まないビジュアライゼーションやメッセージを確実に伝えられる表現で、人々に行動を促すことに責任を持たなければなりません。過去のどんな局面よりも情報の伝達が早いはずです。逼迫した状況でもあり、誤った行動を誘発させないためにも、データに携わる人たちは意識していたいです。
—
ときどき頭の中にジョージ・ハリスンの曲「All Things Must Pass」が流れます。彼のソロキャリアの代表的な曲の一つですが、作曲されたのはビートルズが解散に向かいつつあった1969年の重い雰囲気の中です。「朝焼けも夕立も、いいことも悪いことも、永遠に続くわけではない、すべては過ぎ去っていくのだ」という悟りのような境地を感じられる曲です。
悟りに至るにはほど遠い存在ですが、この状況に向き合いつつ、この後に向けて動きたいと思います。
外食チェーンストア、百貨店、Web制作会社(株式会社TAM、デジパ株式会社)、インターネット広告代理店(株式会社アイレップ)を経て独立。2010年にCinciを設立し、のち株式会社真摯として法人化。
マーケティング視点と分析データの根拠を元に、クライアントのデジタル領域のビジネス改善を支援している。a2iセミナー編成委員会。
著書に『Google アナリティクス 実践Webサイト分析入門』(インプレス)。
2026/04/22(水)
オンラインセミナー「「AIで分析」と聞いて身構えるみなさんへ。コード不要で進める時短ウェブサイト改善」|2026/4/22(水)
「AIで分析」と聞いた瞬間、急にハードルが跳ね上がる感覚はありませんか? プログラミングが必要そう。なんとなく自分には無理そう。MCPとかC …
2026/03/18(水)
オンラインセミナー「GA4×生成AIで改善提案の精度を高める ― AIから「使える施策」を引き出す実践アプローチ ―」|2026/3/18(水)
GA4によるサイト改善は、生成AIと組み合わせることで新しい段階に入りつつあります。 しかし一方で、「AIに分析させても表面的なコメントしか …
2026/02/19(木)
オンラインセミナー「GA4×ヒートマップで成果を出すCVR改善入門」|2026/2/19(木)
本セミナーは、Google アナリティクス 4(GA4)とヒートマップを活用してCVR改善の施策設計と効果検証を再現性高く行うための実践的な …
【コラム】生成AI時代だからこそ、私はペルソナを大切にしたい
株式会社A-can 白砂 ゆき子「ペルソナなんて、いらないのでは?」 最近、そんな声を聞く機会が増えました。 私がペルソナの要・不要を改めて考えるきっかけとなったのは、最近 …
【コラム】「生成AIで人員を減らせる」は本当?─デジタルマーケティング組織はむしろ強化すべき
アナリティクスアソシエーション 大内 範行デジタルマーケティングやデータ分析の仕事がどう変わるか、というのが私の今年のテーマです。それは事業会社と支援会社の関係の変化につながり、「支 …
【コラム】生成AIは「飼い主」を選ぶ──GA4×生成AIで「使える施策」を引き出すために
アナリティクスアソシエーション 大内 範行生成AIに仕事をさせてみたものの、表面的なコメントしか出てこなかった──そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 「プロンプトが悪 …