a2iコラム
株式会社Rejoui 菅 由紀子
発信元:メールマガジン2019年4月3日号より
WiDSという活動をご存知でしょうか。
WiDSはWomen in Data Scienceの略で、 スタンフォード大学を中心として2015年から始まった「ジェンダーに関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材を育成する」をことを目的とした活動です。その活動は今や世界各国、様々な都市や団体で開催され、東京でも3/22に横浜市立大学データサイエンス推進センター主催で開催され、私も協賛企業として企画や運営に携わりました。その熱気もお伝えしたいところではありますが、今回のコラムでは3/4に行われたスタンフォードでのカンファレンスの様子を振り返ってみたいと思います。
カンファレンスは主催者からWiDSの取り組みについての紹介から始まり、この活動がInspire、Educate、Supportの3つを活動の柱としていることが説明されました。性別や様々な立場、境遇にかかわらずデータサイエンスを活用し世の中を良くするべく参加者を奮起させる、この主催者の思いはカンファレンス全体を通して随所に感じましたし、私自身、今回の参加により大いに勇気づけられ、そしていくつかのご縁に恵まれました。Educateについては自身も教える立場として「教え方」「ディスカッションの仕方」などを学ぶことができました。また、これらの3つはすべて揃っていることにとても価値があるということにも気付かされました。このことは東京でのWiDSの開催、そして今後の自分自身のデータサイエンスとの関わりにおいて忘れずおきたいスピリットです。
個別の事例紹介や発表では、NVIDIAやGoogleなどのトップカンパニーやStitch Fixなどの新たなビジネスなどから、最新のデータ活用事例や各社の機械学習のプラットフォームなどが紹介されました。カンファレンス全体を通じ、Car 3.0、Health Tech、そして新たなプラットフォームが期待されているということが語られ、データサイエンスはそれらすべての根幹、そして中心にあり、業界を超えて働き、学んでいこうというメッセージはいずれのプレゼンテーションでも共通していました。
また、データサイエンスは手段であり目的ではないということも、何名もの登壇者が語っておられ、これについては洋の東西を問わずデータの利活用において大切なことはどこでも同じで(データの量、質、取得のプライバシー問題などが挙げられていました)世界的企業の方たちも同じ苦慮を味わっておられるのだと感じた次第です。
日本のこういったカンファレンスやセミナーは、事例と言いつつもあまり具体的ではなかったり、あるいは反対にテクニックの細かい話の両極端になることが多い印象を持っています。今回のスタンフォードのWiDSカンファレンスは、そのバランスが非常に素晴らしく、また全体を通して開催者の思いを感じる素晴らしいイベントでした。
株式会社サイバーエージェント、株式会社ALBERTを経て、2016年に株式会社Rejouiを設立。DX推進支援、データ分析・利活用コンサルティング、データサイエンス教育事業などを展開。
統計ソフトRやPythonを活用した分析入門講座をはじめ、学生、企業、官公庁へ向けた統計・データサイエンス学習講座を提供。日本行動計量学会、WiDS TOKYO @ YCU、日本RNAi研究会等、数々の学会およびシンポジウムに登壇。自身がアンバサダーを務める人材育成の活動(WiDS HIROSHIMA)が評価を受け、2021年度日本統計学会統計教育賞受賞。
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