コラムバックナンバー

WiDSという活動をご存知でしょうか。

WiDSはWomen in Data Scienceの略で、 スタンフォード大学を中心として2015年から始まった「ジェンダーに関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材を育成する」をことを目的とした活動です。その活動は今や世界各国、様々な都市や団体で開催され、東京でも3/22に横浜市立大学データサイエンス推進センター主催で開催され、私も協賛企業として企画や運営に携わりました。その熱気もお伝えしたいところではありますが、今回のコラムでは3/4に行われたスタンフォードでのカンファレンスの様子を振り返ってみたいと思います。

カンファレンスは主催者からWiDSの取り組みについての紹介から始まり、この活動がInspire、Educate、Supportの3つを活動の柱としていることが説明されました。性別や様々な立場、境遇にかかわらずデータサイエンスを活用し世の中を良くするべく参加者を奮起させる、この主催者の思いはカンファレンス全体を通して随所に感じましたし、私自身、今回の参加により大いに勇気づけられ、そしていくつかのご縁に恵まれました。Educateについては自身も教える立場として「教え方」「ディスカッションの仕方」などを学ぶことができました。また、これらの3つはすべて揃っていることにとても価値があるということにも気付かされました。このことは東京でのWiDSの開催、そして今後の自分自身のデータサイエンスとの関わりにおいて忘れずおきたいスピリットです。

個別の事例紹介や発表では、NVIDIAやGoogleなどのトップカンパニーやStitch Fixなどの新たなビジネスなどから、最新のデータ活用事例や各社の機械学習のプラットフォームなどが紹介されました。カンファレンス全体を通じ、Car 3.0、Health Tech、そして新たなプラットフォームが期待されているということが語られ、データサイエンスはそれらすべての根幹、そして中心にあり、業界を超えて働き、学んでいこうというメッセージはいずれのプレゼンテーションでも共通していました。

また、データサイエンスは手段であり目的ではないということも、何名もの登壇者が語っておられ、これについては洋の東西を問わずデータの利活用において大切なことはどこでも同じで(データの量、質、取得のプライバシー問題などが挙げられていました)世界的企業の方たちも同じ苦慮を味わっておられるのだと感じた次第です。

日本のこういったカンファレンスやセミナーは、事例と言いつつもあまり具体的ではなかったり、あるいは反対にテクニックの細かい話の両極端になることが多い印象を持っています。今回のスタンフォードのWiDSカンファレンスは、そのバランスが非常に素晴らしく、また全体を通して開催者の思いを感じる素晴らしいイベントでした。

コラム担当スタッフ

菅 由紀子

株式会社Rejoui
代表取締役

2004年株式会社サイバーエージェント入社。2006年3月に株式会社ALBERTに転じ、データ分析業務を担当。顧客行動分析やDMP構築アドバイザリー等多数のプロジェクトを担当。
2016年9月にHR&Learning 分野専門の分析会社 Rejouiを設立。
アナリティクスアソシエーションプログラム委員、データサイエンティスト協会スキル委員。
株式会社Rejoui 代表取締役をつとめながら関西学院大学大学院ビジネススクールの非常勤講師としても活躍中。

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