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現在、とある専門学校におけるデータリテラシー教育のカリキュラム作り、テキスト作りに携わらせていただいています。企業など社会人の組織内でのデータサイエンティスト育成に携わることはこれまでも多くありましたが、学生さん向けで、かつデータを専門に扱う方ではない方たち向けに必要なスキルを身につけていただく経験はありませんでしたので、そこで感じたことなど記載してみたいと思います。

今回の専門学校では美容関係からプログラミングまで、学べるスキルは多くあります。今回はどの職種においても社会人として最低限のデータ活用の重要性を学ぶ、業種や業態が異なったとしても横断的にリテラシーを身につけることを目的としたプロジェクトです。

プロジェクトが始まった当初、学校側から出てきた要件はデータサイエンティスト協会が定めたデータサイエンティストのスキルチェックリストに定めてあるスキルに準じるもので、なかにはかなり高度なものも含まれていました。かなり専門的に学び、実務もいくつも経験したうえで身につくスキルなども多く含まれており、データサイエンティストを目指す学生や社会人であっても習得にかなり時間がかかるだろうというものがほとんどでした。プロジェクトの統括の方はデータにも詳しく、教育にも長年携わられた方でしたが、そのためにより専門的なところにフォーカスしたことが原因だったようです。

その後のプロジェクトにおいては、多数のディスカッションを重ねた結果、下記を軸として定めました

1)学ぶための題材が身近であること

2)セキュリティを考慮したものとすること

3)課題整理や事前のテーマ設定を疎かにしないこと

上記は学生さん向けに限ったことではなく、データを活用する立場であれば皆に必要とされる事柄ですし、身近な題材のデータで体感的に学ぶということは、データ分析の講座を実施する際にたいへん重要なポイントです。多くの専門学校生が、現在は消費者・生活者としてビッグデータに接しています。最もわかりやすいのはポイントカードやPOSデータで、今回はそれらを想定した題材を用意しようということになりました。毎日通うコンビニでレシートに出ているクーポンはビッグデータを分析し個別に最適化されていることを示すと、一見難しそうに思えるデータに関するカリキュラムを身近に感じていただくことができます。

こういった技術が活用された店舗向けの様々なツールも普及してきています。
その仕組を理解し、データを駆使して顧客対応を行う専門職が現れ、それが当たり前になろうとしています。
また、そういった教育を行おうとされる方が出て来られて、私もたいへん取り組み甲斐を感じています。
どんな職種の方もデータリテラシーを前提とする社会になるよう私もお手伝いができればと思っています。

コラム担当スタッフ

菅 由紀子

株式会社Rejoui
代表取締役

2004年株式会社サイバーエージェント入社。2006年3月に株式会社ALBERTに転じ、データ分析業務を担当。顧客行動分析やDMP構築アドバイザリー等多数のプロジェクトを担当。
2016年9月にHR&Learning 分野専門の分析会社 Rejouiを設立。
アナリティクスアソシエーションプログラム委員、データサイエンティスト協会スキル委員。
株式会社Rejoui 代表取締役をつとめながら関西学院大学大学院ビジネススクールの非常勤講師としても活躍中。

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