活動報告

開催日時 2026/08/25(火)
会場 オンラインセミナー

セミナー概要

2026年8月25日、オンラインセミナー「ノンデザイナー&ノンプログラマー向け 生成AI×クリエイティブ実践」を開催しました。講師は株式会社ウェブライダーの松尾 茂起 氏です。

第一部では、松尾氏が実際に生成AIや関連ツールを動かしながら、マーケティング分析からバナーのたたき台作成までの一連のプロセスを実演しました。
第二部では、a2iセミナー編成委員の白砂 ゆき子 氏(株式会社A-can)との対談形式で、参加者からの質問に答えました。

企画者からのコメント

白砂 ゆき子(a2iセミナー編成委員、株式会社A-can)

今回、企画・司会としてご一緒しながら、私自身も本当に多くのことを学ばせていただきました。特に印象に残ったのは、松尾さんが新しいAIやツールをただ追いかけるのではなく、実際の仕事の中で試し、考え、自分なりの使いどころを見極め続けていることです。変化の速い分野で日々チャレンジを重ねる姿勢には、改めて尊敬の念を抱きました。

ご参加いただいた皆さまにとっても、AIとの向き合い方や、明日から試してみたいことを見つけるきっかけになっていたら嬉しいです。ご視聴いただき、ありがとうございました。

セミナー内容

第一部:ノンデザイナー&ノンプログラマー向け 生成AI×クリエイティブ実践
松尾 茂起 氏(株式会社ウェブライダー)

冒頭は参加者アンケートから始まりました。使用しているAIはChatGPTとGeminiがそれぞれ8割を超える利用率で並び、AIエージェントではClaude Codeが6割超という結果でした。

松尾氏はまず、具体的な手法に入る前に「AIを使うための心構え」からはじめました。
AIはあくまで課題解決の道具であり、使わない選択肢も残しておくべきだという指摘、そして「効率化・最速化」ではなく「最適化・高品質化」を意識してほしいというメッセージが印象的でした。
AIが「中途半端なインプットから中途半端な法則を作り、それをもとにアウトプットする」という仕組みの図解は、なぜAIの回答がずれるのかを納得感を持って理解できる内容でした。

続く実演パートが本セミナーの核です。松尾氏が現在プロデュース中のイチゴジャムを題材に、Claude Codeや関連ツールのFigmaなどを使って次の流れを実際に動かしました。

[1] 自社で作り込んだ商品プランニングシートをもとに、マーケティングフレームワークの分析シートを埋めてもらう

[2] 自社の「秘伝のタレ」である訴求切り口シートをAIに学習させ、分析結果と掛け合わせてコピー案を大量に生成する

[3] Claude Designで既存サイトからデザインシステム(トンマナ)を構築する

[4] コピー案とデザインシステムをもとに、Claude CodeからFigmaへMCP連携でバナーを展開する

画像生成にはClaude上からChatGPTのGPT Image 2を呼び出すという、複数のAIの強みを掛け合わせる構成も出てきました。

松尾氏が繰り返し強調していたのは、AIを動かすこと自体は簡単で、本当に難しいのは元となるデータを整えることだという点です。「ここで楽をしない」ことが、たたき台の質を決めるという言葉が心に残ります。

後半は「結局どう使うべきか」という”Need”と、「意思はどう重要なのか」という”Will”です。
AIが作れない情報としての「4R(Review・Recipe・Record・Relation)」、エンパシーよりシンパシーを大切にするという考え方など、マーケティングの本質に立ち返る話が続きました。

最後にはAIをめぐる法規制やクリエイターへの配慮、AI利用の表明が信用に与える不可逆的な影響など、AI活用をめぐる社会の動きにも触れ、「使いどころに気をつける」ことの重要性で締めくくられました。

第二部:【対談】生成AI×クリエイティブでよくある課題×解決法
松尾 茂起 氏(株式会社ウェブライダー)
白砂 ゆき子 氏(a2iセミナー編成委員、株式会社A-can)

対談では、白砂氏からの素朴な疑問と、視聴者から寄せられた多数の質問に松尾氏が次々と答えていきました。
興味深い質問が続きました。以下はその一例です。

  • 生成AIの使い方は誰に聞いているのか?
  • 講演スライドには生成AIを使っているのか?
  • 「AIっぽいクリエイティブ」をどう修正するのか?
  • FableとOpusの使い分け、利用プランの考え方
  • WordPressは今後も使われ続けるのか?
  • Claude Designを使えばFigmaは不要になるのか?

なかでも、講演スライド自体にはAIを一切使わない一方で、完成した資料のリスクチェックにはClaude Codeを活用しているという話は、松尾氏の「各AIの使いどころ」が具体的に表れた場面でした。
「AIっぽさは意思決定の痕跡が見えないことから生まれる」という指摘も、明日から使えるヒントです。

まとめ

「AIを動かすのは簡単、難しいのは元となるデータを集めること」。
本セミナーは、ツールの操作方法ではなく、マーケターがAIとどう向き合うべきかを、実演を通じて体感できる内容でした。マインドセットから実演、そして本質論まで、一気通貫で語られた90分です。バナーが自動で生成されていく画面の迫力、そして松尾氏の率直な語り口は、ぜひアーカイブ動画でご覧ください。

レポート執筆:a2i編集部

関連リンク:セミナーのお知らせページ
オンラインセミナー「ノンデザイナー&ノンプログラマー向け 生成AI×クリエイティブ実践」|2026/8/25(火)
アーカイブ(講演動画・スライド)

有料個人会員、有料法人会員は、マイページよりこのアーカイブ動画を視聴できます。(2027年8月26日まで)

出演講師

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