コラムバックナンバー

何かの施策の実行や業務管理のプロセスにおいて、Plan(計画)は重要な工程の一つです。一方で、Planの重要度は下がり始めているかもしれません。変数が増えて少し先の未来も不確実になりつつあったり、また機械学習を前提としたシステムを利用する機会も出てきました。そうすると、スピード感に欠けたりPlanが足かせになったり、柔軟な思考を阻害したりします。OODAループのように、現場の情報収集と状況判断を起点にプロセスを進めるべきケースもあります。

しかし、Define(定義)はしておくべきです。必ずしも最初の課程で行う必要もなく、情報収集の後でも構わないです。Defineが欠ければ、フォーカスしている点や評価軸がうやむやになってしまいます。もちろん「フォーカスしている点や評価軸の変化もあってしかるべき」ですが、少なくとも一連のプロセスを最後まで終えるまでは、定義した内容を変更すべきではありません。「獲得件数を増やす」ために動いたはずが「来場者が喜んでいるからOK」という評価になれば、多くのケースで不適切です。

Define(定義)は、難しいものではありません。

・課題は何か
・何をどう計測するか
・解決や改善のために何をするか
・何をもって良しとするか
・誰に向けて行うのか
・いつまでやるか

上記のようなものでしょうか。特に「課題」「計測」「何をするか」「何で良しとするか」は、メンバー間での共有がなければプロジェクトが成立しません。「誰に向けて」や「いつまで」は、定義せずとも進められるケースはありそうです。もちろんセグメントやターゲティングはマーケティングの重要な要素に変わりはありませんが。

これらのDefineを、Planと呼んでいたケースもあったかもしれません。しかし時代は不確実になり、アジャイルになり、変化を前提とすることを当たり前とするケースも増えました。ドッグイヤーとさえ誰も言わなくなり、いまは150日後に迫った東京オリンピックをどういう状況で迎えるのかもわからないのです。壮大で重いPlanであればできるだけ軽くし、柔軟に対処できる状況を整えておくべきでしょう。「Planほどではないが、いったんDefineする」、そうあってほしいです。

コラム担当スタッフ

いちしま 泰樹

株式会社真摯
代表取締役
真摯のブログ
makitani.com

外食チェーンストア、百貨店、Web制作会社(株式会社TAM、デジパ株式会社)、インターネット広告代理店(株式会社アイレップ)を経て独立。2010年にCinciを設立し、のち株式会社真摯として法人化。

マーケティング視点と分析データの根拠を元に、クライアントのデジタル領域のビジネス改善を支援している。a2iセミナー編成委員会。

著書に『Google アナリティクス 実践Webサイト分析入門』(インプレス)。

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