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定期的に「○○の手法は死んだ」「終わった」というフレーズを見かけます。マーケティングやコミュニケーションの世界でも、「テレビは死んだ」「新聞は終わった」「メールは古い」「SEOは死んだ」などと揶揄されたりします。

強者は強者なりの生き残り方がありますし、先頭集団はより先を安定して走るために切磋琢磨すべきです。ですので、効果が停滞したり他者からの優位性を見いだせない手法に対してコストや労力を減らし、新たな手法に挑むというのは一つのあるべき選択です。

「その手法は時代遅れだからダメだ」と一律で見るのではなく、自分たちが法人という生き物として生き残るために、その時点で最善だと考えた方法で生き残ろうとすることが大事なんじゃないですかね。

本来は肉食動物の身体なのに消化の悪い竹や笹を主食に選んだジャイアントパンダや、海水から水分を取り込む器官を持たないのに海を生活の場に選んだクジラなど、はたから見れば摩訶不思議な選択をしてでも生き延びている生き物はいるのです。一方で、シーラカンスのように古代からの遺伝子の変化が少ない、つまりほとんど変化していない生き物もいるのです。

いまの自分たちの身体やパワーや環境を踏まえて、自分たちがふさわしいと判断した手法でトライアンドエラーを繰り返していくのです。他者にとって古かったり死んだような手法でも、自分たちにはまだまだ有効だったり、それがいますぐ着手できることだったりするわけで、まずは今日を生き残ればいいんですよ。

その代わり、どうすればよりよく生き残れるかを、少し先の未来を見据えて常に考え続けなければいけないですね。明日また今日よりもうまく生き残って、そして見据える未来を少しずつ伸ばしていくんですよ。1年後や3年後、10年後を見据えるようになれば、今日やっている手法とは別の手法を検討するようになりますよね。そのときはうまく生き残っている他者を参考にしていいですし、自分たちに合うかどうか試していけばいいと思います。

古いとされる手法を使っているからといって焦らなくていいですよ。それで体調が良いならまずはそのままで、体調がいまひとつ優れないなら他の手法を考えましょう。みんな「終わった」って言うからじゃあ僕らもやめようよ、だと、体調を大きく崩してしまうかもしれないですし。

明日また今日よりもうまく生き残って、そして見据える未来を少しずつ伸ばしていきましょうよ。

コラム担当スタッフ

いちしま 泰樹

株式会社真摯
代表取締役
真摯のブログ
makitani.com

外食チェーンストア、百貨店、Web制作会社(株式会社TAM、デジパ株式会社)、インターネット広告代理店(株式会社アイレップ)を経て独立。2010年にCinciを設立し、のち株式会社真摯として法人化。

マーケティング視点と分析データの根拠を元に、クライアントのデジタル領域のビジネス改善を支援している。a2iセミナー編成委員会。

著書に『Google アナリティクス 実践Webサイト分析入門』(インプレス)。

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