コラムバックナンバー
株式会社Rejoui 菅 由紀子
発信元:メールマガジン2018年8月22日号より
昨年登壇させていただき、今年は登壇者のアレンジをさせていただいたことがご縁で、8月8日に開催された横浜市立大学のデータサイエンス学部オープンキャンパス、「求む!DS女子(男子も)」セッションを中心に聴講してきました。
横浜市立大学データサイエンス学部は、関東初のデータサイエンス学部として今年度から開設されました。 文理融合、現場重視、 国際水準の英語力を軸とし、 データサイエンス人材に不可欠な現場実践力を養成するカリキュラムを提供しています。今年のオープンキャンパスにおいては学部説明、模擬授業のほかに様々なセッションが行われていましたが、台風の影響を受け短縮での開催であったにもかかわらず、昨年以上に盛況でした。
「求む!DS女子(男子も)」のセッションは、とりわけ文系の女子向けにデータサイエンティストの仕事の魅力を伝える目的で設けられたものです。今回も実務家2名と横浜市大OGでこれから就職するという方のリアルな話を伺える貴重な機会とあって、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。登壇者のトークでは実務の詳細がわかりやすく説明され、パネルディスカッションではかなり踏み込んだ質問やディスカッションが行われ、たいへん興味深い内容でした。また、セッション全体を通じては、下記の3つがメッセージとして語られていたと思います。
– データサイエンティストの仕事は文理両方の能力が必要であること
– 女性ならではの視点が活かせる領域も多いこと
– 今後女性が長く働いていける仕事であること
いずれも共感できるメッセージで、参加者の高校生や保護者の方々からも、たいへん熱のこもった具体的な質問が飛び交っておりました。
「女性ならではの視点」というのは確かにあるかもしれませんが、これは男女問わずそれぞれ自分自身が得意とする領域を持つ、ということに言い換えられるかと思います。なにか得意な領域や独特な視点があれば、他と異なる気づきや発見があります。長く働いていけるということについても女性に限った話ではなく、データサイエンスに関するリテラシーを上げることは、働き方が多様化している昨今、選択肢を増やすことの出来る手段であることは間違いありません。こういったメッセージを、文系女子に向けて発信する機会を設けておられる横浜市大の取り組みは、改めて素晴らしいと感じます。
日本は理系教育、データの利活用に関する教育について大きな課題を抱えていると個人的に危機感も感じていますが、日本の将来を担う若くキラキラとした子どもたちの表情を見、たいへん大きな勇気を頂きました。私も少なからず教育に携わる者として、引き続きこの仕事の魅力や忘れてはならない大切なことを伝えていければと思っています。
株式会社サイバーエージェント、株式会社ALBERTを経て、2016年に株式会社Rejouiを設立。DX推進支援、データ分析・利活用コンサルティング、データサイエンス教育事業などを展開。
統計ソフトRやPythonを活用した分析入門講座をはじめ、学生、企業、官公庁へ向けた統計・データサイエンス学習講座を提供。日本行動計量学会、WiDS TOKYO @ YCU、日本RNAi研究会等、数々の学会およびシンポジウムに登壇。自身がアンバサダーを務める人材育成の活動(WiDS HIROSHIMA)が評価を受け、2021年度日本統計学会統計教育賞受賞。
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