コラムバックナンバー
株式会社真摯 いちしま 泰樹
メールマガジン2017年5月31日号より 真摯 いちしま泰樹
「誰に何を期待しているのか」を意識することは大事です。マーケティングの命題「誰に何をどのように売るのか」が川下に降りてきて、施策レベルでより具体的に意識しなければならないことが「誰に何を期待しているのか」だと、私は理解しています。
ウェブでの取り組みでは、「誰に」がターゲット層で、「何を」がコンバージョンやアクションに該当すると思います。しかし、施策を行う際に成果の「コンバージョン」への意識は皆さん必ずありますが、「どういう人に対して」については掘り下げないまま、あるいは検証が大雑把なことがあるように感じます。
両方そろって「誰に」「何を」期待しているのか、ですよね。
その施策は、新規ユーザーに向けてのものでしょうか、常連層に向けてのものでしょうか、常連層にあと一押しでなりそうな人に向けてのものでしょうか。
その施策は、どのステータスの会員向けでしょうか、その人たちはいまどんな気持ちでそのサイトやブランドに接しているのでしょうか。
それらをちゃんと定義した上で、広告施策やDMP活用やA/Bテストといった施策でターゲティングしなければいけませんし、分析の際にもセグメントしなければいけません。
どうですか? 効果検証の際も「誰に向けて」を意識していますか?
例えばA/Bテストでも、どのようなテストを行うのかは必死になってアイデアを考える一方で、そのテストをどういう人に対して行うのかはおろそかになりがちです。ターゲティングを行わずにユーザー全員を対象にテストを行うのと、「新規ユーザー」「特定のCookie値を持っているユーザー」などとターゲティングするのとでは、結果が変わってきます。
施策を行う際にしっかりユーザー像の定義をし、分析の際も「誰に向けて」を意識すること、ターゲティングとセグメントの精度が上がれば、施策も結果が出やすく、改善点もより明確になります。ぜひ意識しておいてください。
外食チェーンストア、百貨店、Web制作会社(株式会社TAM、デジパ株式会社)、インターネット広告代理店(株式会社アイレップ)を経て独立。2010年にCinciを設立し、のち株式会社真摯として法人化。
マーケティング視点と分析データの根拠を元に、クライアントのデジタル領域のビジネス改善を支援している。a2iセミナー編成委員会。
著書に『Google アナリティクス 実践Webサイト分析入門』(インプレス)。
2021/02/18(木)
オンラインセミナー「はじめてのGoogleデータポータル&Google BigQuery」|2021/2/18(木)
2016年に米国でベータ版が公開されたGoogleデータポータル。 製品のリリースノートが何回更新されているかを調べてみたところ、年々回数が …
2021/01/20(水)
オンラインセミナー「Google アナリティクス エキスパートによるQ&A祭り」|2021/1/20(水)
皆さんのGoogle アナリティクスに対する疑問を、エキスパートが解決していきます。広く普及しているGoogle アナリティクスですが、自己 …
2020/12/03(木)
オンラインセミナー「セールスフォースのデジタルマーケティングの現場~業務に活かせる広告プロジェクトの基礎設計」|2020/12/3(木)
CRM領域においてグローバルでリーダー的存在であるセールスフォース・ドットコムは、どのようにデジタルマーケティングに取り組んでいるのでしょう …
【コラム】新しいChromecastでのYouTube視聴で改めて思う、異なるプラットフォームでの指標の価値
株式会社真摯 いちしま 泰樹昨年12月、新しいChromecastを購入しました。独自リモコンが付いて、Google TVのプラットフォームでコンテンツを利用する「Ch …
年始なので気楽なコラムからはじめます。TVの視聴率について考えてみました。 年明け、紅白歌合戦の視聴率について娘と会話をしました。2020年 …
【コラム】新型コロナとアナリティクス 見えない相手にデータで対応する
アナリティクスアソシエーション 大内 範行今年最後のコラムとなります。 2020年は新型コロナの感染者数が主役の年でした。米国のタイムマガジンは今年を「Worst Year Ever …