コラムバックナンバー
株式会社MOLTS/株式会社月曜日のトラ 西 正広
発信元:メールマガジン2023年7月26日号より
はじめまして。この4月よりa2iセミナー編成委員を務めることになりました西と申します。普段は株式会社月曜日のトラという会社の代表取締役兼アナリストとして活動しています。
私の最初のコラムは「GA4移行がチャンス BigQueryは挑むべき山である」というお話です。
GA4の目玉機能のひとつとして、BigQuery Exportがあります。これはその名の通り、GA4のデータを、Google Cloud Platform(GCP)のデータウェアハウスである BigQueryにエクスポートできるという機能です。
この機能は、ユニバーサルアナリティクスの時代も、有償版のGoogle アナリティクスである、GA360に付帯しておりましたが、GA4になって、100万イベント/日までといった制限はあるものの、無償版ユーザーにも開放されることになりました。
活用はできていないが、とりあえずエクスポートだけはしてみたという方も多いのではないかと思います。
BigQueryの魅力はSQLを用いた柔軟なデータの加工・分析にあります。例えば、以下のような分析上の課題に応えることができるほか、
GA4の探索やLooker Studioで出しにくい、「個別のコンバージョンポイントごとのCVRを出す」など、GA4の痒いところに手が届かないところをほぼ解決できます。
また、GA4の無償版では14カ月しか詳細なデータが残せないため、昨年対比を年同士で比較したいといったニーズにも応えられる点が大きいと考えます。
ところで、GA4のみならず、さまざまなGoogle関連のデータをはじめ、その他のマーケティング関連のデータをBigQueryにエクスポートできるようになってきているのをご存知でしょうか?
Google関連でいえば、Google広告・Google サーチコンソール・YouTube アナリティクスのデータをエクスポートすることができます。
Google以外のデータについても、Databeat Exploreやtrocco等のETLツールを使えば、広告やそれ以外のマーケティングデータもBigQueryに寄せていくことが可能になります。
また、BigQueryとSalesforceのネイティブな連携が発表されたことも、GA4とオフラインデータ・CRMデータの統合的な分析という面では注視すべきトピックといえるでしょう。
Google CloudとSalesforceが提携強化、BigQueryやAIがCRMと連携
こうして一か所に蓄積したデータは、Looker Studioをはじめ、その他のBIツールでも可視化が可能です。表計算ソフトで扱うような帳票が必要であれば、BigQuery-SpreadSheet データコネクタもあります。
さて、このように魅力にあふれるGA4-BigQueryエクスポートの機能ですが、まだまだ活用できているという企業は少ないことでしょう。そのような中でも、一部の先進的な企業を中心に活用がスタートしており、使い始めた方はその価値を享受し始めているところかと感じます。弊社でも現在進行形でGA4-BigQuery活用の案件を数件対応しています。
また、7月12日のメールマガジンのコラムでも触れられておりましたが、生成AIが分析タスクをある程度は代行していくようになるのは、そう先の話ではないと思います。その際にAIの恩恵を最大限に享受するためには、出所・取得元のはっきりしているデータを一か所にまとめていくことがなによりも重要になると考えています。
【コラム】AI時代に必要なのは統計かプレゼン力か?ChatGPTの新機能を試してみた
GA4-BigQuery Exportの分析活用、ならびにBigQueryでのマーケティングデータ統合、ハードルはいずれも低くはありません。しかし、現在はGoogleで検索すればさまざまな情報がヒットするようになりましたし、BigQuery SQLの構文もChatGPTに書いてもらうことができるようになりました。機会も教材も十分に揃ってきていると感じます。
私もほんの2年ほど前までは業務で初歩的なSQLを書けるぐらいのスキルレベルでしたが、GA4を機会にかなりスキルを伸ばすことができました。会社の事業にも貢献でき、自身のスキルアップも図れるBigQuery。アクセス解析を一歩進めたいと考えている方は、ぜひ一度チャレンジしてみませんか?
大手不動産賃貸事業会社におけるWebディレクション・デジタルマーケティング業務後、インターネット専業広告代理店・株式会社電通デジタルにてアクセス解析・DMP・レコメンデーション・BIツールなどの導入・活用支援に取り組む。 2019年7月よりMOLTSに参画。2020年よりKASCADE取締役、2023年より月曜日のトラを設立し、代表取締役に就任。データに基づくサービス改善、ビッグデータ活用のコンサルティング、インハウス運用、データドリブンなマーケティング組織の構築を支援する。
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