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ここ最近GoogleアナリティクスのApp+Webプロパティの進化やタグマネージャのServer-Side Taggingの登場が話題になっています。実はデータまわりも重要なアップデートがありました。これまでデータポータルではBigQueryをデータソースとして使う場合しかパラメータ機能を使えなかったのですが、それ以外のデータソースの場合でも計算フィールドの中でパラメータ機能を使えるようになりました。長年課題だったNULL値やパラメータ機能が使えるようになるなど、データポータルは地味に進化して商用BIに匹敵するツールになりつつあります。Googleアナリティクスも含め、これが無料で使えるのです。実はGTMのServer-Side Taggingも1インスタンスであれば無料です。落ち着いて考えるとすごいことではないですか? 他にもGoogle Sheetsとそのアドオンや、機械学習のためのGoogle Colaboratoryなど、無料で便利な機能を使えるツールが数多くあります。

「○○は使えない」など、ツールに対する愚痴を聞くことも多いですが、一部の機能でも無料で使えれば有難いことではないですか。不安定であったり機能が足りなかったりして不満に思うこともあるかもしれませんが、そもそも無料で使わせてもらっていると考えればまずは感謝。大目に見てもいいものです。文句を言うのではなく、使える機能を最大限活用して自力で解決することを考える。Googleアナリティクスもイベントやカスタムディメンションの使い方次第でできることが広がります。ツールを食材と考えて、それをどう料理するかという発想で臨めばいいのです。そうするとツールで実現できる世界が広がります。あなた自身のアウトプットの差別化につながります。

最初に教わった、決められた使い方をするだけでなく、ある程度慣れたら自分なりの使い方を考えてみる。そういった頭のトレーニングをすることも大切です。計測や分析、表現の引き出しを作るトレーニングになります。物事の道には守破離というのがありますが、ツールの使い方も同様。最後の「離」のステージを自分なりに編み出していくのです。無料のツールであればいろいろやって間違った使い方をしても大怪我しません。そうやって自分なりに新しい正しい使い方を見出していくのもいいではないですか。そして新しい機能が出れば歓迎する。Googleのリリースノートのページを見ると、また一つできることが広がったと楽しみになります。

無料のものに対してそのように向き合えない場合は商用ツールを使うことをおすすめします。支払った金額への対価として必要な機能と保証を得る。商用ツールに対してはその価格に応じて不満を言うのは仕方ありません。

同じ無料でもオープンソースソフトウェアの世界では、不満に思う機能はソースコードを書き換えて自分の満足できる形にして使う。さらには書き換えたものを開発者コミュニティにフィードバックしてソフトウェア自体の強化に貢献する文化があります。そこまでいくとハードルが高いですが、まずは柔軟に既存の機能からの可能性を探るという試みをお勧めします。

コラム担当スタッフ

柳井 隆道

Option合同会社
代表社員
マーケティングテクノロジスト
marketechlabo

東京大学を卒業後、webマーケティングやサービス企画、システム開発などに従事。
デジタルマーケティングの世界に落ち着き、事業会社、広告代理店を経て2014年に独立。
現在は大小さまざまの事業会社、広告代理店などに対して、テクノロジー観点からデジタルマーケティングの支援を行っている。データ計測の設計、実装から分析、マーケティングオートメーションや広告運用などの施策との連携まで扱う。
さまざまな規模の経験から、企業の身の丈にあったデジタルマーケティングの企画に強い。フリーランスで活動していたが、2017年から法人化。

主な講演

  • 2020年9月29日
    オンラインセミナー「プライバシー保護とITP解説 GAなどCookieデータへの影響と対応は?」

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