コラムバックナンバー
Option合同会社 柳井 隆道
発信元:メールマガジン2019年6月19日号より
前回紹介したCSVファイルの蘊蓄、引き続きCSVとテキストファイルについてもう少し便利な知識を紹介します。
■CSVファイルの文字化け対策
GoogleなどからダウンロードしたCSVファイルをExcelで開くと文字化けする、誰もが一度は経験したことのあることだとは思います。これは文字コードUTF-8で生成されたCSVファイルをExcelがそれをSJISだと勘違いして開き、文字化けが発生するというメカニズムなのです。最近では多くのソフトウェアがUTF-8形式でCSVファイルを出力する一方で、ExcelはCSVファイルをSJISと決めつけて開く仕様であるため、このような問題になります。
この対策はテキストエディタを使ってCSVファイルの文字コードをUTF-8からSJISに変換する方法が知られています。UTF-8のままでもBOM(Byte Order Markの略)という隠し文字をファイルに仕込む(BOM付きUTF-8形式として保存する)ことで文字化けしないファイルになります。これもテキストエディタで可能です。Windows10の最新(1903)でなければ、Windows付属のメモ帳を開き、ウィンドウにCSVファイルをドラッグして保存する。これだけで文字化けしないCSVファイルにできました(アップデートしていない方は試してみてください)。
■テキストエディタとは何か
ここまでテキストエディタという言葉を何度か使いましたが、そもそもテキストエディタとは何かみなさんご存知でしょうか。データを扱う人、デジタルマーケティングに携わる人の中でテキストエディタを使いこなしている人はどれだけいるでしょうか。本来そういった仕事をする人には最も必要となるソフトウェアの一つです。
テキストエディタとはその名の通りテキストファイルを編集するソフトです。単にテキストの入力保存だけではなく、前回説明したような
– 改行コードがわかる(変換できる)
– 文字コードを変換できる
– BOMの有無がわかる
– 全角スペース、半角スペース、タブの違いがわかる
– 文字数がカウントできる
– 文字の検索・一括置換ができる(正規表現対応)
– 無限に「元に戻す」ができる
– HTMLのタグやプログラミング言語の関数が色づけられて分かりやすい
などができるものです。メモ帳でもテキストファイルを編集できるのですが、機能的には弱いです。「元に戻す」も1回しかできません。全角スペースと半角スペースの違いがわからないのも問題で、本来全角スペースが入ってはならない計測ツールのタグに全角が混入しているのに気づかずエラーが起こることもあります。
テキストファイルを開く際にはをメモ帳以外のテキストエディタを使うことをお勧めします。
■テキストエディタの利用状況
そもそもどういう場面でテキストエディタを使えばいいのか。意外と教わったことのある人は少ないと思います。
– CSVなどのデータファイルの編集
– HTMLファイルを一部だけ変更する(文章だけでなく、計測ツールや広告のタグを貼り付けるのにも使う)
– タグをツールの管理画面から取得して保存する、それを開く
一年前の調査になりますが、
秀丸かサクラか、あなたはどっち? 仕事で使うテキストエディタの一番人気は【ビジネスツール調査:テキストエディタ編】
テキストエディタのビジネス利用率(職業別・一般)は壊滅的な状況です。エンジニアは当たり前のように使う(複数使うものではないので、単純に合計すればテキストエディタ全体の利用率に近くなります)のですが、今一つデジタルマーケティングに携わる人の利用度は低いと感じるので、この読者にはぜひ使ってほしいわけです。
データやタグを扱うだけでなく、普通に仕事を効率化するうえでも役に立ちます。日常のメモ、WordやPowerPointのドキュメントを作る際の骨子づくり、当然この原稿もテキストエディタで書いています。
テキストエディタには数多くの種類があります。どれを使えばいいか迷うところですが、先のページで紹介されているものはいずれも代表的なテキストエディタです。無料で高機能のものも多いので、とりあえず試してみて気に入ったものを使うことをお勧めします。
東京大学を卒業後、webマーケティングやサービス企画、システム開発などに従事。
デジタルマーケティングの世界に落ち着き、事業会社、広告代理店を経て2014年に独立。
現在は大小さまざまの事業会社、広告代理店などに対して、テクノロジー観点からデジタルマーケティングの支援を行っている。データ計測の設計、実装から分析、マーケティングオートメーションや広告運用などの施策との連携まで扱う。
さまざまな規模の経験から、企業の身の丈にあったデジタルマーケティングの企画に強い。フリーランスで活動していたが、2017年から法人化。
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