コラムバックナンバー
メールマガジン2015年2月25日号より a2i代表 大内 範行
アナリティクスのチームが成果を出すためには、データ分析から改善に至るまで、様々な社内のステークホルダーが関わってきます。そういった人々との協力関係なしには、ビジネスインパクトを持った改善は実行できません。
どうすれば信頼関係を作れるのか、答えは一つではなく、会社ごとに異なります。しかし、過去アナリティクスアソシエーションのセミナーで紹介された事例を見ていくと、そこには共通のエッセンスが浮かび上がってきます。
それは「他部門にビジネス・パートナーとして接する」ということです。
他部門を「クライアント」として意識する、と表現した方もいます。1) 他部門の現場の目線で改善案を考える
2) 他部門から貢献度の評価を受ける
3) 積極的に社内PRを実施する
具体的に事例から見て行きましょう。
アナリティクスアソシエーションのB2Bをテーマにしたセミナーで株式会社ネクスウェイ 浅井敏宏氏のお話です。思いっきりはしょって言うと、ウェブ担当者側が提供したデータを、営業側があまり活用していませんでした。
この課題を克服するために、決定的だったのは、営業現場との密な話し合いでした。時には飲み会などを通じて、深くコミュニケーションをする中で、営業の目線を持って、営業部門と一緒に「顧客」を考えたといいます。
リンナイ株式会社 福本啓史氏に紹介していただいた事例も同様です。メーカーのダイレクト販売という難しいビジネスを、ウェブ化率20%という高い割合に成長させました。しかし、最初はネットでのダイレクト販売が成功するわけはない、という圧倒的にアウェーな雰囲気の中で、社内調整がことごとく不調に終わります。
そこでネットのダイレクト販売の取り組みをアピールするため、社員向けの販促会イベントを実施したり、商品企画のアンケートをウェブ上で実施したり、まさに社内の人員を全員自分たちのクライアントとして、PRとコミュニケーションの努力を重ねます。
2014年のアナリティクスサミットの基調講演でご講演いただいた大阪ガスの河本薫氏は、ガス会社でアナリティクスの部門を認知してもらう際の課題とその克服の取り組みを紹介してくれました。15年前には他部門から門前払いだった取り組みが、現在は他部門からビジネス・パートナーとして認知されるようになったと言います。意思決定する際のデータ分析の貢献度を、常に社内で宣伝し、経営陣にも認知してもらうために、あらゆる努力をしてきたそうです。
現場とのコミュニケーションの重要性を強調し、それこそが日本の競争力の源だと言っていました。
分析をビジネスに活かす力は、数学力や統計力ではなく、仮説力であり、その鍵は必ず現場にあります。そして、データ分析から導き出された改善案を現場に採用してもらうために、他部門の心理的障壁をコミュニケーションによって打開していくことが必要となります。
その際に重要になるのは、まさに他部門の立場にたって、相手の話を聞く力だと言えるでしょう。そして、たとえ一時的に抵抗があっても、あきらめずに、もう一歩相手のふところに入っていく努力だと言えるでしょう。
2026/01/22(木)
オンラインセミナー「検索行動・消費者分析ツール「DS.INSIGHT」の最新機能と活用事例」|2026/1/22(木)
ツール研究会の3回目は、DS.INSIGHTがテーマです。 このセミナーは、どなたでも参加可能です。 一般の方の申込には、ライト会員(登録・ …
2025/12/03(水)
オンラインセミナー「GAの分析とモニタリングの適材適所ガイド― Looker Studio、探索、スプレッドシート、MCPサーバーの使い分け」|2025/12/3(水)
このセミナーでは、Google アナリティクス 4(GA4)のデータを効果的に活用するために、目的に応じた最適なレポート機能の選び方と使い分 …
2025/11/18(火)
【大型イベント開催】a2i秋の広告祭 デジタル広告の役割を再設計しよう|2025/11/18(火)
a2i秋の広告祭 デジタル広告の役割を再設計しよう デジタル広告のこれからを半日で学ぶ!豪華11名のスペシャリストが集結! デジタル広告のテ …
【コラム】生成AIはデータ分析をどう変えていくのか?自動運転レベルに学ぶ3段階の進化へ
アナリティクスアソシエーション 大内 範行2026年が明けました。今年は「生成AIを使ったデータ分析」が、大きなテーマになりそうです。 年初のコラムですし、まずは少し広い視野で、デー …
【コラム】生成AI時代 データ分析に必要な”料理人のスキル”は?
アナリティクスアソシエーション 大内 範行「生成AIでデータ分析は、どこまで簡単でおいしくなるのだろうか?」 今年最後のコラムです。来年に向けてそんなテーマを考えてみたいと思います。 …
【コラム】AIの活用が進む今だからこそ、デジタルに依存しすぎない視点を
Yuwai株式会社 田中 広樹a2i秋の広告祭が終わりました。ご参加いただいた方、ご登壇いただいた方、会場の運営をいただいた方皆さまに感謝を述べたいと思います。ありがとう …