コラムバックナンバー
メールマガジン2014年3月11日号より 衣袋 宏美
様々なデータを相変わらず日々ウォッチしているのですが、先週参考になったデータといえば、トピックスでも紹介してありますが、アクセス解析イニシアチブでも講演経験のある鷲見さんの下記記事でした。
『クリック率ってどれくらいが良いの?』の質問に、真面目に答えを出してみようじゃないか…
AdWords対象の検索連動型広告で、品質スコア別に平均順位とそのクリック率を、ジャンルの異なる様々なアカウントから完全一致のキーワードだけを取り出して、散布図を作成してみたというものです。
記事内のデータの整理の仕方と見せ方もよかったと思うのですが、私が反応したのは、その記事に対するコメントでのやり取りでした。
その記事に「クリック率を高めると掲載順位があがるというものは必ずしも成り立つとは限らない」というコメントが付きました。これに対して、鷲見さんが「本文でそれを言ったつもりはありませんし、この記事の意図はそれが言いたい訳ではありません」と返した点です。
通常は「こんな因果関係を見つけたよ」という記事に対して、それは「単なる相関関係でしょ」という突っ込むことが多いと思いますが、今回の例は逆だったのが新鮮でした。相関関係があるよと言った積りだったのに、因果関係があるとは言い切れないでしょというコメントが付いた訳です。
それはさておき、人はものごとを相関関係より因果関係にしたがる強い動機があるのではないかと思っています。相関関係は、二つの事象の間に連動性が高いということを言っているだけなので、一般的には「それで?」ということで終わってしまいますが、因果関係であれば成功法則化できます。だから人はこの因果関係を追い求め、より好むわけです。
しかしそれが実は見せかけの相関関係があるだけで、因果関係ではないという場合も少なくありません。個人のブログから権威のあるメディアまで様々なデータ分析記事などを見ていますが、安易な因果関係の解説に陥っているケースも多々あるように思います。
自分が分析する場合はもちろんのこと、人の分析結果を読み解く場合も、この因果関係については慎重に評価することをお薦めします。では質問です。ことわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」は因果関係を示しているようですが、どこに問題があるのでしょうか。
因果関係と相関関係で比較的読みやすい記事を見つけましたので、最後にご紹介しておきたいと思います。
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