コラムバックナンバー
メールマガジン2011年9月6日号より 衣袋 宏美
Google アナリティクスは「バージョン5」の画面で、全てのユーザに対して「マルチチャネル」の機能の提供を開始しました。ご利用の皆さんは是非ご覧になってみて下さい。アクセス解析イニシアチブのサイトの関連ニュースのコラムで取り上げている話題も、「アトリビューション」に関係する記事やツールの紹介が増えています。
もともと「アトリビューション」は、文字通り広告の貢献度をどのように考えるべきかというところが原点になっています。まずバナー広告に接触して、次の日に検索連動型広告でサイトに入ってきて購入した場合、各広告の貢献度をどう考えるかということです。
広告効果測定系のツールだと最後に接触した広告に100%貢献度を割振り、アクセス解析系のツールだと購入したセッションに対しての流入に100%貢献度を割振るのが普通で、いずれも最初に接触したバナー広告がコンバージョンに貢献したことにはなりません。
Google アナリティクスの「マルチチャネル」は、この購入した訪問者だけを集めて、彼らが過去どのような参照元経由でサイトに訪問してきたかの履歴を表示してくれる機能です。「参照元なし」や「自然検索経由」の訪問も全てカバーして購入までの経緯が分かるのです。
ここまでの話は、参照元の経過を辿っているということに留まっているのですが、最近はこれに加えてどのコンテンツがどのタイミングで見られているのかということも加味したいよねということまで言われてきています。
広告だけでなく当然コンテンツへの接触によって、態度変容していくだろうということなので、結局は人を軸にして経過を追っていくということになるのは必然的な流れです。まあPCの一つのブラウザ(Cookie)だけ使ってサイトにアクセスしている訳ではないので、簡単に同一人物を串刺しするのは簡単ではありませんが。
またコンピュータの処理能力が上がってくると大量データの集計が容易になっていくので、これらの分析に必要な膨大な集計が可能な環境になりつつあるという背景もあるでしょう。
ただどなたかも仰っていましたが、そうは言っても仮説が無ければ、それを検証するためのデータ分析はまず無理なので、結局は問題意識を持ってデータに向かうということが最も大事な事にかわりはありません。
2025/10/30(木)
オンラインセミナー「Microsoft Clarity×GA4横断分析で実現するサイト改善」|2025/10/30(木)
ヒートマップやセッションレコーディングを導入しているものの、「何を見ればよいのか分からない」「改善施策に繋がらない」と感じたことはありません …
2025/11/18(火)
【大型イベント開催】a2i秋の広告祭 デジタル広告の役割を再設計しよう|2025/11/18(火)
a2i秋の広告祭 デジタル広告の役割を再設計しよう デジタル広告のこれからを半日で学ぶ!豪華11名のスペシャリストが集結! デジタル広告のテ …
2025/10/16(木)
オンラインセミナー「Cookieレス時代に取り組むべき攻めと守りの計測方法」|2025/10/16(木)
近年、AppleのITP(Intelligent Tracking Prevention)や各国のプライバシー規制強化により、従来のCook …
【コラム】広告の効果計測、誰を頼ればいいのか? ―混沌を乗り越える越境チーム作り
アナリティクスアソシエーション 大内 範行広告の計測まわりでふつふつと音を立てるマグマ溜まり 「最近の広告レポート、本当にこの数字に頼っていいのかが疑問なんです」 最近、こんな問いか …
【コラム】わからない・忙しい・お金がないをDMAICで解決する
運営堂 森野 誠之イントロ 小さな会社の支援をしていると、やることはわかっていても進まないことが本当に多いです。理由はほぼこの3つ。 わからない 忙しい お金 …
【コラム】参照元Googleめ、お主は私の知っているGoogleではないのだな……
アナリティクスアソシエーション 大内 範行少し前、空気清浄機を買うのに、生成AIに頼ってみました。 おすすめ候補をリストアップしてもらい、機能やスペックを比較し、こだわっているポイン …