コラムバックナンバー

どうしても話題が集中しがちなので極力避けているのですが、今回はGoogleアナリティクスのお話。

2011年に入ってこの3か月ほど、Googleアナリティクスは、インターフェースを刷新した新しいバージョンの提供、ベータリリースを含む重要な機能の追加と、インパクトの大きいアップデートが矢継ぎ早に続いています。これほどまでに大きく変化した年は、これまでなかったと思います。


・UIを刷新した新しいバージョンの提供(3月〜4月)
・ユーザー単位の流入元分析「マルチチャネル」のβ版の提供(4月〜)
・サイト速度の分析機能の追加(5月)
・ウェブマスターツールの情報の一部を統合(β)(6月〜)
・「+1」などのソーシャルエンゲージメントの計測機能の提供(6月)
・モバイルのレポートUI等の改善(6月)
・ベンチマークニュースレターの配信(7月)

大小合わせて、ひとまずこのようなところでしょうか。「ソーシャル」領域の計測と分析は時代の流れでもありますが、「検索エンジン最適化」という文字までもがメニュー名に並ぶとは思っていませんでした。

まだ一部の人しか利用できないパイロットベータの機能もあったり、トラッキングコードなどに手を加えないといけない機能もあったりしますが、より多種多様なデータがひとつのツールで集約して把握できる状態になります。

言い換えれば、山のようなデータと向き合うことになります。さあ、どうしましょうか。

各種データが揃っているに越したことはありません。しかし、判断材料が多すぎてかえってどれを見てよいのかわからない、判断が鈍る、数字だらけで拒否反応が出てくる、といったマイナス面も出てくるでしょう。

そもそも、数字は「どうすればよいのか」という「改善策」は提示してくれません。「気づき」はあっても「仮説」を明確に提示してくれることは稀でしょう。それに気づいたり考えたりするのは、数字を受け取る側の私たちです。

多機能になってより多くのデータが取得できるようになったことと、「サイトやビジネスの改善」を結びつけるには、有機的な人間の役割がまだまだ不可欠です(まだまだ不可欠と書いたのは、「ツールによる自動化」という側面もあるからなのですが、ひとまずこれは横に置きます)。

あまり、ツールに振り回されないようにするのがポイントのひとつだと思っています。仮説や目的なくツールを見ていると、ついうっかりいろんなデータを見てしまって、「何をしていたんだっけ」となってしまいます。

仮説や目的を持って数字を見ること、そして、ツールが何かをしてくれるのではなくツールに何をしてもらうのかという視点で取り組むこと。

そう捉えると、「ツールを使いこなす」の意味が少し変わってくると思います。

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