コラムバックナンバー

先日Twitter経由で知り、印象に残った記事があります。アクセス解析やWebビジネスの話題でもない上に2010年の記事なのですが、「PDCA」の側面で大事なことに触れています。

台湾HTC社、快進撃の理由(WIRED VISION)

記事によれば、台湾のスマートフォンメーカーのHTC社には「失敗してもOK」という方針があるそうです。研究開発部門には「目標失敗率」というKPIまであるとのこと(95%だそう)。最高イノベーション責任者(!)は、「早いうちにどんどん失敗することで、学習して正しいものを生み出せる」と語っています。

僕は、PDCAはそういうものだと、いやそういう側面があってよいと思っています。A/Bテストや多変量テストをはじめとしたテスティングも、やっている人ならおわかりと思いますが、試してみなければ結果は本当にわかりません。


「改善」は「よくすること」が目的ですが、「トライ&エラー」「試行錯誤」という言葉のとおり、その過程で成功することもあれば失敗することもあるわけです。失敗が許されないのであれば「改善」はきっと進まず、発想は「一発逆転」という博打になってしまいます。

成功事例ももちろん大事です。一方で、失敗事例の蓄積も同じぐらい重要なノウハウです。失敗事例の積み重ねが、成功の近道の場合もきっとあるでしょう。

「失敗はチャレンジの結果」であるならば、WebビジネスはPDCAの連続ですから、HTC社のような失敗を認める「文化」はとても重要です。もちろん、何事も成功するにこしたことはないのですが。

HTCはメーカーであり、革新的な製品作りが求められる業界であるからこその文化かもしれませんが、他の業界もそこから学べるところは大きいでしょう。

大きな失敗はもちろんできませんから、「小さくテストして、適用する」。成功した小さな結果は積極的に適用し、失敗結果は適用しないようにする。「PDCA!」と大きく振りかぶってうまく回らないのであれば、このように小さなテストをとにかく実行してみる、という発想も必要でしょう。

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