コラムバックナンバー
メールマガジン2011年3月29日号より Cinci いちしま泰樹
Webビジネスのモニタリングや広告の効果測定において、すべての数字が必ずしも右肩上がりがよいというわけではありません。ネガティブな意味合いの指標は、そもそも増えてしまっては困る数字でしょう。
逆に一見増えない方がよさそうな数字でも、状況によっては増えた方がよいものもあります。
一般的に、増えない方がよいとされる数字は、例えば以下のようなものが挙げられるでしょうか。
・ランディングページでの直帰率
・フォームからのプロセスでの離脱率
・成果あたりのコスト(CPA)
・サイト内検索の利用率
「ランディングページでの直帰率」は低いにこしたことはないですし、「フォームからの離脱」も少ない方がよいでしょう。「サイト内検索の利用率」も、高ければWebサイトのナビゲーションの不備やコンテンツ不足が考えられます。
一方で、状況によっては上記の数字が高くても問題ない場合もあります。
「ランディングページでの直帰率」が低くても、例えばアクション先のコンテンツ部分で訪問者のニーズにマッチしておらず、結果としてコンバージョンレートが低くなってしまっていては問題です。
「ランディングページでモチベーションがマッチした人をコンテンツに誘導してコンバージョンにつなげる」ことを意図している場合、コンバージョンまわりの数字が維持向上されていれば、ランディングページの直帰率は高くても構わないはずです。ランディングページで訪問者を振り分けている形になるでしょうか。本来は、ランディングページに誘導する広告などでその機能を果たしたり補ったりした方がよいでしょうけれども。
「サイト内検索の利用率」も、例えばECサイトにて商品の種類やバリエーションが豊富にあって、検索結果ページで充実した内容を提供できるのであれば、積極的なサイト内検索の利用を促す方が売り上げとしてはよい結果をもたらす可能性があります。
その数字や指標の「定義」そのものは変わりませんが、ビジネスの目的や状況、Webサイトの構成によって、そのニュアンスや意味は変化してきます。「一般的には○○」と言われていても、自分たちのビジネスではその反対の状況でも構わない場合がある、ということです。
さて、今回の震災で報じられる数字、多くは増えてほしくない数字です。天災による被害は私たちの手に負えないところが大きいですが、人災による被害がこれ以上大きくならないように、いま、そしてこれからできること、しっかり考えたいです。
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