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KPI管理、主要なビジネス指標の把握の方法は、各社で異なるものです。ですので、一律で「このレベルのツールがスタンダード」「このツールを使っているようではレベルが低い」という議論は違うのでは?というお話。KPIの管理は、まだまだエクセルベースによる社内共有のところも多いと推測しますが、BIツールなどを導入して全社的で半自動的な管理をしているところも増えてきました。各社は、その時点で可能な範囲とレベルでKPI管理をし、改善活動につなげています。

先日、グーグルが提供を始めた「Googleデータスタジオ」に関するある記事を読みました。チームで実際にどのように活用しているかをまとめた記事です。

Google Data Studioすごすぎ。レポート作成時間を完全にゼロにする無料BIツールが現場を変える – BITA デジマラボ

この記事に対する反応を少し眺めていたのですが、大きく2つに分かれたように感じます。一つ目は「すごいね」「便利そう」という反応。そしてもう一つは「他のBIツールと比べたらまだまだ云々」「こんなので云々」という反応です。

私個人としても、他のいくつかのツールを利用したりデモを拝見したりという中では、機能面ではシンプルな印象を持ちました(まだベータ版ですしね)。しかし一方で、機能面だけを元に「このツールは他のBIツールのレベルではない、これに満足するのはレベル低すぎ」などと判断すべきではないとも思っています。

KPI管理では、各社それぞれの目的や事情やレベルに合わせて、ふさわしい手段を選びます。先ほどの記事のチームでは、その時点でGoogleデータスタジオがうまくフィットしたのでしょう。まずは無料から利用でき、外部データ連携も自社でハンドリングでき、関係者との共有もGoogleアカウントレベルで安心、機能面も現時点では十分、というような感じではないでしょうか。

結局は、目的に合致し、かついまの自社の事情(導入工数やコスト)やレベル(教育や活用)に合った手段を選び、それを利用して改善サイクルが回り始めるのであれば、エキスパートが選ぶような高機能ツールでなくても良いのです。Googleデータスタジオでもエクセルでもホワイトボードでも、改善サイクルが回り始めれば、まずはそれでOKなはずです。

もし現状のKPI管理と改善サイクルに課題があり、自社の事情やレベルに合いそうなツール候補が他にあれば、その際に「次のステップ」を検討すれば良いのです。それが「隣の芝生」なのか「待ち望んだ救世主」なのかは吟味すべきですが、最初から無理にハイスペックのツールを選択してしまうと、ひずみや負担がどこかに生じます。

件の記事の反応を眺めていて、ふとポール・サイモンの「One Man’s Ceiling is Another Man’s Floor」という曲を思い出しました。訳すれば「誰かの天井は、他の誰かの床である」となるでしょうか(当時の邦題は「君の天井は僕の床」でした)。事実は一つだけれど、各人が見る世界は人の数だけあるという内容の曲です(もっとも、彼のこの曲はもう少しシリアスな感じなのですが)。

いわば、「適切な手段でKPI管理をする」という目的は皆同じですが、各企業の目の前に広がる世界は企業ごとに違うのです。高機能だからといって高評価をしすぎないこと、シンプルだからといって見下さないこと、まずは目的に達することが重要であることを意識していたいものです。

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