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この最近読んだ記事で印象に残っているのは、Unyoo.jpのこの記事でした。

AdWordsの「データドリブンアトリビューション×自動入札」から考える、広告運用者のこれから | Unyoo.jpAdWordsでの入札の自動最適化の機能と広告運用者の今後の関わり方の話です。最後の方の一節が非常にそのとおりだなと思います。


ここで重要なのは、「自動化だから人手が要らない」ということではなく、自動化の促進によって、手動で行う仕事が高度化(上流工程へシフト)し、創造性が必要な仕事の重要性が一層高まっているということだと思います。自動化が進めば進むほど、「仕組みを理解」して「適切な意志決定」ができる人材の市場価値は以前より高まるものと考えられます。

普段の私の業務においても、例えばクライアント様の各サイトのモニタリングやイレギュラー事象の発見などは、自動化のテクノロジーの進化をまずはより期待したい領域です。

いまでも、いくつかの仕組みや機能をトライしていますが、まだ「自分たちが気付かない部分を拾ってくれればラッキー」のような感じかもしれません。

このようにテクノロジーを利用する一方で、テクノロジーを理解、指示し、その提案を疑えるかがますます重要なのだろうと感じます。ひとことで言うと「コントロール」でしょうか。

・テクノロジーの仕組みをどこまで理解できるか
・テクノロジーに対してどう情報を定義するか、指示するか
・テクノロジーからの提案をどう受け止めるか

テクノロジーに期待しているのは「処理」と「解釈」です。大量かつ高度なデータ処理からの解釈を拝見したいのです。それには当然ながら仕組みの理解や定義、設定が必要で、解釈をそのまま右から左に流してはいけないということです。

マーケティングとテクノロジーの関わり合いがより強くなり、マーケターはうまくテクノロジーを「取り回す」ことが求められます。

私は、ややもすれば古い様式の思考や行動を好むタイプの人間で、やれ手書きのメモが良いだの、やれユーザー行動観察やログをつぶさに見ることで得られるものがあるだの、うっかりすると手間がかかる方やアナログな方の価値に重きを置きがちです。

よりモダンな方に身体を寄せて積極的に利用しつつ、仕組みの理解と適切な意志決定を心掛けていたいところです。

最後まで「ディープラーニング」「AI」というキーワードを避けて書きましたが、私が今後より向き合うことになるのはそこだろうと思います。

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