コラムバックナンバー
メールマガジン2016年4月20日号より a2i代表 大内 範行
このメルマガが皆さんに届く日は、東京汐留で21日木曜日に開催されるアナリティクスサミットの前日になります。
(お申し込みは、先週の時点で満員御礼で締め切らせていただきました。ありがとうございます)サミットの午後のセッションでは、VOYAGE GROUP、TSUTAYA、ゴルフダイジェスト・オンライン、この3社に事例をお話しいただきます。いずれも事業会社のプロジェクトですが、3社に共通するのは「組織横断プロジェクト」の取り組みについて語っている点です。
昨今、この「横断組織」や「横断プロジェクト」を作る動きが活発化しています。横断組織が必要とされる理由は大きく二つあるでしょう。
一つ目は、プラットフォームや技術の共通化です。事業部ごとに別々の分析ツールを入れるのは無駄ですので、これを共通化することで、費用や人的な作業などコスト面でメリットが出てきます。
二つ目は、顧客接点の共通化です。お客様にとって、会社の縦割り組織は関係ありません。たとえば、同じ企業から来る複数のメールマガジンは、度が過ぎると迷惑メールになってしまい、企業価値を損ねるリスクもあります。顧客という視点で、全社の顧客接点を最適化しようという考えが出てきます。
この「横断組織」を作る動きは、今後活発化していくでしょうが、そこにベストプラクティスはあるのでしょうか?
例えば、こんな疑問が思い浮かびます。
Q:横断組織は、プロジェクト単位など時限的なものなのか、恒久的なものなのか?
Q:技術部分と企画部分は、別のチームでもよいのか、一緒なのか?
Q:横断組織は、ボトムアップでできていくのがよいのか、トップダウンで作っていくのか?
Q:横断組織と事業部とは、どんなコミュニケーションを取ればよいのか?
Q:横断組織の構成メンバーやスキルは、全部内製か、外注でまかなうのか?
プラットフォームと顧客接点、この二つは、決して分かれたものではなく一体でなければうまく行きません。
顧客接点のシナリオを共通化しようとすれば、オーディエンスデータは一元管理する必要性がありますので、DMPの構築やマーケティング・オートメーションなど、技術プラットフォームを共通化する話になっていきます。
プラットフォームや技術だけの共通化を図って作った組織でも、結局、顧客に最適な計画を立てなければ、そのプラットフォームへの投資は無駄になります。そうならないようにするには、技術部門といえども顧客理解は欠かせないでしょう。
今回のサミットは、CRMやマーケティング・オートメーションなど、広いジャンルの事例を扱います。主催者として意識したのは、今回のサミットが組織やチームについて考察する場になれば、という点です。音楽の「ベース音」のように、裏テーマとして響いてくれれば、そんなことを考えて企画しました。
また、こちらはお知らせになりますが、私たちアナリティクスアソシエーションがまとめた書籍「新しいアナリティクスの教科書」を、4月28日まで全文無料公開しています。
この書籍でも、特に第1章と第5章で、アナリティクスの取り組みのステージ、組織のあり方について書いています。そちらもアナリティクスの組織について考える際に、ご参照いただければ幸いです。
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