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前回、DMP活用によって増える分析対象データというタイトルで、分析対象となる方の特性は把握しやすくなってきている、という話をしました。
DMP活用によって増える分析対象データ(2016/1/13)今回は【パブリックDMP】とプライベートDMPの連携により、どのようなことが可能になってきているか、ということを具体的にご紹介したいと思います。
※今回お話しする【パブリックDMP】は、広告配信機能を備えたパブリックDMPを前提としております。また、広告配信システムとプライベートDMPを直接連携させる事例も多くあります。

1) プライベートDMPで作成したセグメントを、パブリックDMPに連携して広告配信に活用する
プライベートDMPでは、蓄積されたデータを用いて分析を実施し、施策に有用なセグメントを見出すことができます。そのセグメントは、プライベートDMPから様々なチャネルに施策実行のために連携がされます。
どのようなセグメントが生成できるかは、事前のデータ分析で何を行い、セグメントとして何を作成するか、という課題はありますが、たとえばイメージいただきやすい例を挙げるとすれば、メーカーにとっては [特定のブランドに興味が非常に高い顧客] [実店舗での購買行動が1ヶ月以内に期待できそうな顧客] といったセグメントです。
これらの情報をパブリックDMPに連携し、そこから広告配信のシステムにさらに連携していくことで、 [特定のブランドに興味が非常に高い顧客] に対して、そのブランドの特別キャンペーンを告知する、ということが可能となります。あるいは、 [興味のあるブランドを用いて顧客をクラスター化] したセグメントを作成しておけば、それぞれのクラスターごとに、適したブランドのみを訴求した広告を配信する、ということも出来ます。

2) 連携したセグメントを、パブリックDMPでオーディエンス拡張して広告配信に活用する
1)で連携したセグメント情報を用いて、その対象者と似通った特徴を持つオーディエンスをパブリックDMP側で拡張する、ということも可能です。プライベートDMP側から連携した [実店舗での購買行動が1ヶ月以内に期待できそうな顧客] の配信対象数が期待値に届かない場合に、パブリックDMP側のオーディエンス拡張の機能を活用し、この対象者を増加させることができます。
もちろん、元のセグメント対象者よりも精度は下がりますが、オーディエンス拡張の技術も革新が進んでおり、今後は自社のデータを用いて拡張していく、ということが当たり前に活用されるようになると思います。

3) オウンドメディア(プライベートDMP側)とペイドメディア(パブリックDMP側)のデータを横断して分析できる
個人的には、これが連携による一番のメリットではないかと感じています。
オウンドメディアのデータを使って顧客をクラスター化し、そのクラスターごとにペイドメディアでの閲覧傾向を把握するということが可能です。これがわかると、どのメディアから注力して集客すれば良いかが明らかになり、集客の施策考案は非常にやりやすくなります。
反対に、ペイドメディアでの閲覧データを用いて顧客をクラスター化し、オウンドメディアのコンテンツの閲覧傾向を比較する、ということも出来ます。この場合は、オウンドメディアのコンテンツ構成を考案するのに価値ある情報となるでしょう。

プライベートDMPに蓄積されるデータも、パブリックDMPに提供されるデータも、継続して増えていきます。分析に携わる方にとって大切なのは、何と何が繋がっているか、といったことや、繋がった結果のデータが有用であるかという視点を持つことができるか、ということであると私は考えます。

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