コラムバックナンバー
メールマガジン2015年12月16日号より 真摯 いちしま泰樹
年の瀬ですので、2015年を振り返ってみます。あくまで私の周辺での話です。
今年は「A/Bテスト」のプロセスに関わることが増えました。A/Bテストそのものは昔からある取り組みで、a2iでも2010年の大きなイベント「アクセス解析サミット」でテーマの一つとして取り上げていますが、この数年でツールの普及や取り組みへの理解がより進んだ印象があります。メジャーなテレビ番組でWebサイトのA/Bテストが紹介されたのも、何度か見かけました。A/Bテストは「改善のサイクル」を回す仕組みの一つとして機能します。仮にA/Bテストを経なくても、仮説から施策実行へのプロセスを速く進められるはずですが、これまでそれを進められなかった組織に「改善サイクルの文化」を作り始めたという側面で、A/Bテストは貢献していると思います。いずれにせよ、まずは改善のサイクルが回ればよいのです。
まだ手探りで進めているところも、数を経験するうちにより意義のあるテストができるようになるでしょうし、組織にさらに「イチかバチかではなく着実に積み上げていく改善」「勘だけに頼らず根拠を加えた判断」の文化が形成されていくようになればと思っています。
A/Bテストは、私自身にとっても経験に裏付けされた知見や勘が試される取り組みでもあります。「試される」という表現が適切ではないかもしれませんが、「この施策はきっとよい結果をもたらすだろう」という提案がA/Bテストのプロセスに乗れば、よりフラットにより冷静に、早く判断されます。もちろん提案を実行に移してもらいやすかったり、クライアント様にとってもリスクを小さくして試せるというように、お互いにメリットがあります。
企業を支援する側としては、経験に裏付けされた知見をより高い次元に上げる努力が必要です。組織に改善サイクルの文化が育ってくれば、勘所をつかんだ組織メンバーが登場してきます。そうすると支援側に求められる領域も変化してきます。より多くの要素を踏まえた確実性の高い提案ができなければなりません。
Web担当者側も支援する側も、取り組む範囲やボリュームが増えました。忙殺されないよう、何にどれだけ取り組むかを意識しつつ、ワクワクしながら2016年も「良い改善」に関わっていきたいと思います。
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