コラムバックナンバー
メールマガジン2015年5月13日号より ALBERT 菅 由紀子
端末IDは単体では個人情報とみなさない、との見解が総務省から示されました。
携帯電話番号、「単体で一概に個人情報に該当するとは言えない」
ただし、端末IDだけで個人を特定するのは難しいですが、位置情報や行動履歴などを組み合わせていくと、個人が特定される恐れもあります。携帯端末から取得できる情報は多岐に渡り、特に行動履歴データ、ライフログとしてのデータが殆どであることから、今回の発表により、その活用については各所で活発な議論が行われています。
行動履歴データを活用し、顧客やユーザーにアプローチすることは最早どの企業も取り組まれていらっしゃると思います。行動履歴データは文字通り人がアクションした結果のデータですから、属性情報よりもその人を理解するためのデータとして重用されるのは当然であると言えます。
かつては、性別・年代・居住地など登録された属性情報を元に、「20代後半の女性には美容商材」 「30代前半の男性にはビジネス情報」といったようなアプローチの仕方が多く行われてきましたが、ここ10年ほどで行動履歴データの活用が活発になり、対象者のアクションに応じてパーソナライズされた情報を提示する、ということが当たり前になってきました。私自身も様々な案件でそのような結果を目の当たりにしてきました。行動履歴データの注目度は増すばかりですが、一方で属性情報を元にしたアプローチもなくなることは無いと考えています。
とあるアパレル通販の企業でデータ分析を行いレコメンドのロジックを検討した際、男性には男性物を、女性には女性物を推薦すべきではないか? という議論になり、属性情報と購買履歴データの実際を確認したことがあります。結果、
「会員登録情報は男性だが女性物の購入がほとんど」
という利用者がけっこうな割合で存在しました。詳細を紐解くと、これは女性の利用者が配偶者のクレジットカードを利用するために、会員登録を配偶者の男性の情報で登録していた、というケースでした。このアパレル通販企業の場合は、行動履歴データにもとづいて推薦しましょうということで、性別問わず様々な商品を推薦する、という事になりました。しかし、行動履歴が無い、あるいは十分でない利用者についてはそういった判別も行えないため、登録されている属性情報を元に性別や年代でそれぞれ人気の商品、人気のブランドを推薦することになりました。
行動履歴データと属性データを比較すると、前者の方が、その人の嗜好をより反映することは確かですが、行動履歴データで全ての対象者の特徴が把握できるわけではありません。行動履歴データの活用は今後も様々な方法が検討されるかと思いますが、データドリブンなマーケティングに重要なのは、データの種別を問わず目指す目標に対してどのようなデータが必要であるか、それぞれのデータの関係性がどのようなものであるかを正しく把握すること、であると思います。
2026/05/20(水)
セミナー「事故から学ぶ理想のGoogle タグ マネージャー運用 ― 計測トラブルを防ぐルール設計と運用の現実解」 【a2i DEEP Connection】|2026/5/20(水)
誰も全体を管理していない、複数の支援会社がそれぞれのルールで触っている、気付かないまま計測トラブルが起きている。そんなGoogle タグ マ …
2026/04/22(水)
オンラインセミナー「「AIで分析」と聞いて身構えるみなさんへ。コード不要で進める時短ウェブサイト改善」|2026/4/22(水)
「AIで分析」と聞いて身構えていませんか?まずは30秒で内容をご確認ください 「AIで分析」と聞いた瞬間、急にハードルが跳ね上がる感覚はあり …
2026/03/18(水)
オンラインセミナー「GA4×生成AIで改善提案の精度を高める ― AIから「使える施策」を引き出す実践アプローチ ―」|2026/3/18(水)
GA4によるサイト改善は、生成AIと組み合わせることで新しい段階に入りつつあります。 しかし一方で、「AIに分析させても表面的なコメントしか …
【コラム】「キバン」と「ヒョーバン」── GoogleのAI最適化ベストプラクティスから読み取る両端
アナリティクスアソシエーション 大内 範行GoogleがAIに選ばれるコンテンツのベストプラクティスを公開しました。 「ついにGoogleが公式な指針を出したのか!」と、生成AI最適 …
【コラム】AIで支援会社の仕事はどう変わる?──意思決定支援の超伴走型へ
アナリティクスアソシエーション 大内 範行支援会社はお役御免になるのか? 「生成AIがすごすぎて私の仕事がなくなるか不安です」 支援会社やコンサルティングのそんな声を、よく耳にするよ …
【コラム】生成AI時代だからこそ、私はペルソナを大切にしたい
株式会社A-can 白砂 ゆき子「ペルソナなんて、いらないのでは?」 最近、そんな声を聞く機会が増えました。 私がペルソナの要・不要を改めて考えるきっかけとなったのは、最近 …