コラムバックナンバー

他者の視点の重要さ、あるいはパートナーシップのあり方について、白髪の話題から書き始めてみたいと思います。

4年ほど前の話です。大阪にいたときの会社の社長にご挨拶に伺ったとき、雑談している中で言われた言葉を覚えています。
「いっちゃん(私のことです)、白髪増えたなあ」

もともと少し若白髪の体質だったので、言われたときはそれほど気にもせず、「いやあ、毎日苦労が絶えなくてですね」と笑顔で答えたのでした。その数日後、事務所の洗面所の鏡に映る「疲れ切った顔の白髪交じりの中年男」の姿を、私は見ることになります。考え事をしながら手を洗っていて、ふと顔を上げたときに目に入った顔が自分の顔に思えず、結構ショックだった記憶があります。

その後すぐに美容院で髪を染めてもらい、いまに至ります。なんだかんだ言っても、人は見た目が大事です。

さて、私は毎日見ていたはずの「指標」の変化に、自分で気が付いていませんでした。自宅もオフィスも洗面所の照明は暖色系の光が上から当たるため、気が付きにくかった、というのは言い訳でしょう。

また、指摘されたその指標が実は重要なものだったということにも、改めて気付かされたことになります。

自分や自社のことは、わかっているつもりでも案外わからない。灯台もと暗し、もしくは「そんなはずはない」という虚勢の典型的な例です。その社長にはとても感謝しています。

このような「指標の変化」や「それ大事だよ」ということに、自分たちで気が付くのか、あるいは他者に見つけてもらうのかということは、ビジネスの改善の側面でも同じことが起きています。例えば、アナリティクスの領域の人材を自社に取り込んで、自分たちでがんばって見つけていくのか、あるいは要所要所で外部のパートナーに手伝ってもらうのか、というものです。

自分たちの力だけでももちろん改善に向かうと思います。一方で、パートナーのサポートを受ける方が早く進められることもあります。私の白髪は、そのうち自分で気が付いたかもしれませんが、はたしていつ気が付いていただろうかと思うと、そこに自信はありません。

他者の視点はとても重要です。

これは、私や私の会社が企業をサポートする立場だから、そのようにヨイショしているのだろう、と思われるかもしれません。まあそのとおりかもしれませんが、一方で私も他者の視点をとても必要としています。経理や法律の領域は相談先がいなければ困りますし、SEOや広告の領域もその専門の方々の意見を仰ぎたいものです。私の専門領域ですら同じです。仮に、各領域に長けた人が自社に加わったとしても、他者の意見が貴重であることには変わりません。

自分たちで切り開いていくのか、他者に指摘してもらうのか、はたして自分たちはいつ発見できるのか。改善に進められるのか。

昨年12月の石井陽子さんのコラムでも、今後のパートナーシップのあり方について触れていました。リソースをすべて自社で賄うのがむずかしくなっている中、パートナーとどう組んでいくのかという「課題」は、重要になってくるはずです。

今後はパートナーシップがキーワードに

アナリティクスの領域であれば、気付いていないことを指摘してくれたり、分析の手法を教えてくれたり、分析そのものを担当してくれたり、そもそも自分たちの視点が適切かどうかの意見をお伺いしたり、そのような相談が多くあると思います。a2iや私は、それに応えられる立場でありたいと考えています。

そして私が言われたように、白髪が目立ち始めた人に「白髪増えてませんか」と恐る恐る小声で伝えているような場面が、増えればよいなと思っています。

★メールマガジンのバックナンバーはこちら

一つ前のページに戻る

a2i セミナー風景イメージ

あなたも参加しませんか?

「アナリティクス アソシエーション」は、アナリティクスに取り組む皆さまの活躍をサポートします。会員登録いただいた方には、セミナー・イベント情報や業界の関連ニュースをいち早くお届けしています。

セミナー・イベント予定

予定一覧へ

コラムバックナンバー

  • 【コラム】機械学習のはじめかた

    株式会社Rejoui 菅 由紀子
    発信元:メールマガジン2021年9月22日号より

    かつては高度なプログラミング能力や高額なソフトウェアを持っていなければ行えなかった様々なデータ解析の手法も、様々な企業から提供されているAP …

  • 【コラム】型はあるがお手本はない、みな事情が異なるのだ

    株式会社真摯 いちしま 泰樹
    発信元:メールマガジン2021年9月15日号より

    パラリンピックの閉会式を見ていたとき、実況を務めるアナウンサーが話していた内容が印象に残りました。正確ではありませんが、このような趣旨だった …

  • 【コラム】DXプロジェクトとツール選定の際に考えること

    Option合同会社 柳井 隆道
    発信元:メールマガジン2021年9月8日号より

    最近のデジタルトランスフォーメーションの動きの中で、エンジニアでない一般のマーケターでもCMS、行動計測ツールやCDP、マーケティングオート …

バックナンバー一覧へ