コラムバックナンバー
メールマガジン2014年12月10日号より 石井 陽子
あっという間に一年が経とうとしています。
(年々一年が早く感じるのは歳のせいでしょうか)
それはさておき今年a2iは、『アクセス解析イニシアチブ』から『アナリティクスアソシエーション』に名前を変え、Webデータに限らない様々なデータの分析や、よりビジネスを意識した分析にテーマを広げ、取り組んできました。
皆さんのデータ分析の現場では、どのような変化があったでしょうか?今回のコラムでは、私が今年の変化として大きかったと感じていることのひとつ、『パートナーシップ』について、起きた変化と今後の課題を書きたいと思います。
まずは社内のパートナーシップ。
以前私たちが扱っていたのは、アクセスログやソーシャルメディアのログといった独立したデータ(厳密に言うとひとつのツールから出すことが出来るもの)であることが多かったために、分析業務を進める上でもひとつのチームや担当内で進められていたわけですが、こうしたデータを顧客情報など個人情報を含むものや、売り上げなどのデータと連携させるようになってきた今、色々な関係者や部署との調整が必要になりました。
特にこれらのデータは違うシステムで管理されているのがほとんどなので、連携させるにおいては共通のキーでデータを紐付けたり、またそのための加工をしたりと一工夫必要になることが多く、ここには必ず技術的なサポートが必要になってきている、つまり技術チームとのコミュニケーションが必須になってきていると感じています。
これらのコミュニケーションが上手くいかないと、データを出すだけでも時間がかかってしまったり、出してもらったデータが思ったものじゃなかったりと、かえってややこしいことになってしまいます。
今取り組んでいないところでも、ちかいうちにこのフェーズに来ることは間違いないと思っています。
スピード感を失わず、実りある分析をするには、コミュニケーションスキルを上げることや、チーム内に技術的なスタッフをアサインすることが、今後の課題になると感じます。
それからもう一つの社外のパートナーシップについて。
数年前と比べて、この業務を外部に丸っと委託する企業は少なくなったと思います。その背景には扱うデータがより機密性の高いものになったということもあるでしょうが、それだけ企業におけるデータ分析の重要性が高まったからだと言えるかと思います。
実際に、データアナリティクスを専門でやっていた会社から事業会社に転職するといった人も増えているし、それだけ社内に知見を溜めていきたいという企業の意図がうかがえますね。
とはいえ、データアナリティクスに必要なリソースを全て社内で賄うのは難しくなって来ているのも事実。なぜなら技術者を社員として常時雇用出来るのかといった問題や、社内で扱う全てのツールに詳しい人がいるのか、といったことなど、業務範囲が広がれば広がるほど人不足は顕著になるためです。
このようなことから、これから社内でやらなくてはならないことは、分析に必要なリソースの整理、そのうちどの部分を社内で賄うかを決めること(ここにはどの部分は社内で賄うべきかという意思も含め)が必要になります。
またパートナー選びも、分析業務を丸請けすることしか対応できない所よりも、業務や人単位でパートナーシップが組める所を選んで行く方がより、社内知見が溜まりやすくなると思います。
そういう意味では、何かのスペシャリストである個人が、複数の会社に所属して仕事をするといったことが、近く日本のアナリティクスの世界でも増えてくるかもしれません。
皆さんの社内でも、来年以降の取り組み課題として是非、『パートナーシップのあり方を考える』ことをテーマにしてみてはいかがでしょうか。
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