コラムバックナンバー
メールマガジン2014年7月8日号より 真摯 いちしま泰樹
ここ最近、「PVの質」を測る動きが改めて目立ってきたように思います。
a2iでピックアップしている記事も含めて、いくつか挙げてみます。
popInが記事コンテンツの新たな評価指標「READ」をリリース
脱PVで見えてくるコンテンツの質
「PVの質」を問う新指標『READ』真の狙いは、人の「意欲」を測る試みだった
ページビューを死滅させる指標とは何か?
UpworthyがPVに代わる指標「アテンション時間」のソースコードを公開
これまでも、実は大雑把な指標でありながらも「PV至上主義」に近い扱いだった風潮への反発や脱却から、それに代わる指標の模索がありました。加えて、コンテンツを顧客層とのコミュニケーション醸成やマーケティングに活用する昨今の潮流がある中で、技術の発達とともに「より妥当と思われる(主張する)指標、計測方法」が登場してきた、と見てよいと思います。
おそらく近い意図で、マウスの動きやスクロール量をヒートマップや動画で表現する分析ツールや機能も増えました。私がいくつかのお客様から話を聞く中でも、ニーズは多いようです。
・ページの具体的な閲覧状況を把握したい
・UIの改善に活かしたい
・結果をすぐに直感的に理解したい
このように、現場でも「意味のあるPVと意味のないPVがある」ことを理解していて、それらを区別したい、良くしていきたい、という流れになっていて、その流れは良い状況だと感じます。
一方で、その指標や計測が、アクションを取るために知るべきものなのか、その計測がビジネスに貢献しているのか、という視点も持ち合わせる必要があります。
読了率や精読率、スクロール量やアテンション○○といった指標が、PVという指標に置き換わるものでもありません。また、
・その指標からアクションを起こせるか
・その指標の改善は本当にビジネスゴールに向かっているか
・その指標の計測にかかるコストは見合ったものか
これらに当然ながら注意を払わなければなりません。お気づきのとおり、これはKPI設計の視点でもあります。
アクションを起こせない指標はそれほど重要ではありませんし、ビジネスゴールにつながらなければならないのはもちろんのこと、計測や分析のコストが見合わなければ見送る、といった検討も必要です。他の施策に予算や工数を割いた方が適切だという企業の方が、まだ多いのではないでしょうか。
ビジネスとして「PVの質」の改善が重要課題であったり、それがコンバージョンや関係性構築に確実に貢献しているのであれば、予算や工数と相談しながら取り組むと良いでしょう。
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