コラムバックナンバー

この数年で、企業が考える「顧客データ」の範囲が、広がってきていると感じます。企業が導入するツール間での連携が進み、顧客ごとの行動履歴やコンタクト履歴を把握したいというニーズから、顧客データとWebの行動データの連携に取り組んでいるところも多いでしょう。顧客のIDをキーにして、購入履歴とWeb行動データを結びつけたり、ソーシャルメディアでのコミュニケーション記録とつなげたりもできます。

一方で、顧客ごとの把握を可能にすれば、よりプライバシー保護にも注意を払わなければなりません。企業がどういう目的でどこまでのデータを取得していて、ユーザー側はオプトアウトできるのかといった告知は、常に確認できるように整えておく必要があります。

こういった情報は、サイトであればプライバシーポリシーのページにまとめているはずです。ただ、新たなツールの導入などに合わせて、プライバシーポリシーが現状に即しているか、更新の必要があるかどうか、皆さんは確認していますでしょうか?

最近では、Web解析ツール単体でも多くの情報が取得できるようになりました。プライバシーポリシーでは「取得情報は匿名で扱う」と書いておきながら、個人が特定できるところまでのデータを取得していることもあるでしょう。IPアドレスなどからアクセスのあった企業名を取得してその後のリード管理に活かしているのであれば、その旨はプライバシーポリシーに書かれてしかるべき内容です。

ツールによっては、Cookieでどういった情報を取得しているのかを明記しなければならないものがあります。ユーザー単位での分析が今後多く取り組まれるだろう中、自社はそもそもどういう目的でどういう情報を取得するのか、定期的に見直しが必要でしょう。むやみに多くの情報を取得しすぎていないか、ユーザーに不安を与えていないかなど、ケアしていかなければなりません。導入しているツールの利用規約がそうだから、ではなく、この部分に自社の姿勢が問われるのだと感じます。

新しいツールを導入したり、取得するユーザーデータを増やしたりする際には、プライバシーポリシーの見直しをおすすめします。

★メールマガジンのバックナンバーはこちら

一つ前のページに戻る

a2i セミナー風景イメージ

あなたも参加しませんか?

「アナリティクス アソシエーション」は、アナリティクスに取り組む皆さまの活躍をサポートします。会員登録いただいた方には、セミナー・イベント情報や業界の関連ニュースをいち早くお届けしています。

セミナー・イベント予定

予定一覧へ

コラムバックナンバー

  • 【コラム】注目される統計的因果推論

    株式会社Rejoui 菅 由紀子
    発信元:メールマガジン2021年10月20日号より

    先日発表されたノーベル経済学賞の受賞者、デービッド・カード、ヨシュア・アングリスト、グイド・インベンスの3氏は「自然実験が知識の源泉となるこ …

  • 【コラム】計測できるものだけで都合良く評価していないか?

    株式会社真摯 いちしま 泰樹
    発信元:メールマガジン2021年10月13日号より

    ■「測定できなければ管理できないというのは間違いで、代償の大きい誤解だ」 誤って引用されるフレーズに「測定できなければ管理できない」というも …

  • 【コラム】ABテストの科学

    Option合同会社 柳井 隆道
    発信元:メールマガジン2021年10月6日号より

    ABテストをするとき 「施策AとBを比較した結果、施策AのほうがCVR(目的の指標)が高いので優れていると判断した」 そこで思考が終わってい …

バックナンバー一覧へ