コラムバックナンバー

2014年が明けました。もうすでに2%弱が過ぎてしまっていると思うと、今年もあっという間に過ぎていきそうです。年のはじめですので、私の個人的な見解ではありますが、今年のアナリティクス業界の今後を占いたいと思います。

まず昨年の最後は、カスタマージャーニーが、2013年の注目ポイントだったという形でまとめました。この流れは「カスタマージャーニー」「オムニチャネル」「データ統合」といったキーワードで、昨年からの流れを引き継いで進んでいくでしょう。

従来のアクセス解析の限界である「セッション」という枠に縛られず、より長い期間、広い視野でアナリティクスを行う流れが進み、デバイスを超えた分析、データプラットフォームを超えた統合、オフラインオンラインを接続した分析事例が、いくつも登場してくると思います。

リアル店舗を持つ小売業では、オムニチャネルというキーワードで様々なチャレンジが進むでしょう。もうひとつはB2Bのエリアで、ウェブの顧客接点のフォローアップをオフラインデータの計測という形で進んでいくでしょう。ちょっと毛色は違いますが、ブランド価値の計測のエリアでも、複数のデータを統合した試行錯誤が、活発に行われていくかもしれません。

さて、もう一つは社内の動きです。果たして、こういったデータ統合の取り組みが本当にうまくいくのか、懐疑的な方もいるのではないかと思います。それはひとえに組織のあり方、外部との協業の仕方にかかってきますね。

これも昨年からの傾向ですが、上記の取り組みを進めようとすると、社内の複数の部門がデータ分析に関わっていく機会が急激に増えてきます。そのため、データ分析を行う担当者、ウェブマーケッターは、社内コミュニケーションに、想像を超えた手間と時間がかかる現実を目の当たりにするでしょう。

あまりよい予測ではありませんが、2014年、今年の年末に一年間を振り返ったとき、結局自分のしたことは社内調整だけだった、ということにもなりかねません。現場は、単なるデータの運用部隊にならないよう、今まで以上に覚悟を持って、しっかりとした視野で、確実なステップを踏んで進んでいく必要がありそうです。

この動きから、外部の企業にとって、明らかなビジネスチャンスがあると思います。日本企業の多くが、(本当の意味で)CMOという機能を持たず、十分にマーケティングスキル、データ分析スキルがある人材を社内に配置できない中、お客様に代わって社内をデータでつなげる役割が、強く求められるでしょう。

複数のツール、プラットフォームのデータを統合したデータビジュアライズのエリアと、その設計コンサルティングの領域は、今年から来年以降にかけて、大きなビジネスチャンスになりそうです。問題はこのエリアが、あまりスケーラブルではない点でしょうか。

結果として人材不足、スキル不足が顕在化しそうですので、ウェブマーケティング、データ分析に関する実践的な教育も強く求められると思います。

アクセス解析イニシアチブとしては、そういった現場に対する実践的なスキルとナレッジの向上を、積極的にサポートしていければと考えています。今年一年、より多くのセミナーと、参加人数を増やした形で、有意義なプログラムを組んでいこうと思います。

★メールマガジンのバックナンバーはこちら

一つ前のページに戻る

a2i セミナー風景イメージ

あなたも参加しませんか?

「アナリティクス アソシエーション」は、アナリティクスに取り組む皆さまの活躍をサポートします。会員登録いただいた方には、セミナー・イベント情報や業界の関連ニュースをいち早くお届けしています。

セミナー・イベント予定

予定一覧へ

コラムバックナンバー

  • 【コラム】組織がKPIを身につけるために何をするべきか?

    アナリティクスアソシエーション 大内 範行
    発信元:メールマガジン2024年7月10日号より

    少し前、a2iの「ひとこと茸」で、デジタルマーケティングのダッシュボードについて取り上げました。続いて書かれた渋谷さんのコラムも併せて、じっ …

  • 【コラム】「ダッシュボードは結局見なくなる問題」再考

    株式会社ナンバー 渋谷 泰一郎
    発信元:メールマガジン2024年6月26日号より

    株式会社ナンバーの渋谷と申します。アナリティクスアソシエーションの運営を担当しており、今回のメルマガを担当いたします。 先日a2iのミニコン …

  • 【コラム】Googleアナリティクスは分析ツールではない?

    アナリティクスアソシエーション 大内 範行
    発信元:メールマガジン2024年6月12日号より

    「Googleアナリティクスは分析のツールではありません。ここを誤解している人が多い。製品名を変えてほしい」 題名にも引用したこの言葉は、ア …

バックナンバー一覧へ