コラムバックナンバー
メールマガジン2013年10月22日号より a2i代表 大内 範行
ついこの間まで休日はTシャツ、短パンで過ごしていたはずですが、台風後に冬の訪れさえ感じる気候になりました。今回はアクセス解析の話とは離れますが、ちょっと気軽な秋らしい(?)話を。
極めて個人的な話ですが、1ヶ月前から fitbit (フィットビット)という生活活動量を測定する小さなデバイスをアマゾンから購入して、服につけて生活しています。
活動量計測のデバイスはいろいろ出ているようですが、私の利用する fitbit (フィットビット)は、人差し指よりも少し短いぐらいのデバイスを服につけるタイプです。
最近の活動量計は従来の万歩計とは異なり、かなり進化しています。歩数だけでなく、睡眠の状況や階段の昇降などもモニターします。PCやスマートフォンとの親和性が高く、クラウドを通じたデータの同期が行われるのが特徴です。さらにジョギングなどスポーツの計測を行う他のモバイル・アプリとも連動します。
使い始めて1ヶ月になりますが、データ化された自分の生活を見るのは、単純な喜びがあります。意識していなかった「自分の活動」、あるいは自分では確認できなかった「睡眠」のデータをスマートフォンで確認すると、少しだけ恋するフォーチュンクッキーを踊りたくなる気分がします。そういえば、アクセス解析に取り組み始めた当初は、「データを見ることが単純に楽しい」という感覚があったことを思い出したりしました。
同時にツールが進化したことで、煩わしさが大幅に減ったことに驚嘆します。ツールの進化は、確実に「継続」を後押しするな、と実感しました。
少し先の未来は、自分が何もしなくても、生活全部がデータになり、統計分析されたあと、人工知能がおせっかいな舌打ちをしてくれる、そんな世の中になっていることでしょう。
どんなデータがわかるのでしょう?
いろいろなデータがダッシュボード(!)に並んでいますが、たとえば、自分の睡眠サイクルがわかります。よく言われるのは、レムとノンレムが交互に90分間隔で来る、という話ですが、私のサイクルは、平均1時間でそのうち35分から40分ぐらいが熟睡タイム(ノンレム睡眠)のようです。ただ、実際にはばらつきがあり、日によって深い熟睡が3回目に来たり4回目に来たり、という状況がわかります。(ただ、ここまでは自動では出してくれず、寝る前にセンサー感度を変えたり、自分で集計したり一手間が必要です。ソフト側はまだまだ改善の余地ありです)
このコラムを読む皆さんなら「で、データとったあとどうしたの?」とつっこみを入れるところでしょう。結果を先にお伝えすると、体重が確実に減少し、お腹の肉がすっきりしたため、家庭内の直属の上司(妻です)からも、お褒めの言葉をいただいた次第です。やはり上司の激励は嬉しく、さらに継続への励みになっています。
日々の食事や行動も意識し、大江戸線の六本木駅という日本一過酷な階段さえ軽やかにのぼるようになりました。安定した睡眠も意識の片隅にあるのか、仕事の上ではストレスを自分にかけないようになってきました。
ただ、データ化したから改善されたか、というとそうではありません。体重減少など体の変化はデータを取ったから起こったことではなく、実は通勤を電車から自転車通勤に変える、という生活行動の変化があったからです。順番からいうと、自転車通勤がはじまって、その計測と連動するデバイスとアプリを発見して、活動量のデータも取ってみようと考えたわけです。データさえ取れば改善できるわけでないのは、普段の仕事と同じです。
生活をデータドリブンにして、データそのものが劇的な改善をもたらすわけではないものの、日々の行動に対して意識を変えることにつながり、自分の感じ方も変わってくるな、と感じました。
自転車に乗る、階段をあがる、早めに仕事を上げる、食事を意識するという行動が、今までとはまったく別の価値を持ってきます。そしてツールの進化は、想像以上に貢献度が高い、ということも実感しました。
もう一つ、「目標達成」については強く意識しないようにしています。これは意見が分かれるところでしょうが、私自身は目標を強く意識することは弊害のほうが多いと感じています。ストレスが高まり、目標達成できない場合無駄な時間と労力をかけてしまい、継続を難しくする面があります。
むしろデータを見る楽しみ、喜びを重視し、取り組みを継続し、自然な行動に変えていくことで、結果はあとからついてくる。
この点は、データ解析への取り組みも、日々の生活も私のやり方は変わらないようです。
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