コラムバックナンバー
メールマガジン2013年5月28日号より a2i代表 大内 範行
今回は事業会社がパートナーを選ぶポイントについて、今までと発想を変える必要がある、という話をします。
ここで言うパートナーは、データドリブンでマーケティングやウェブビジネスの改善を行う外部の会社という、広い範囲を指しています。(つまり、僕が普段Googleでお付き合いしている Google アナリティクスの認定パートナーだけではありません)
日本の事業会社には、よく言われるように、データドリブンにウェブビジネスを改善できるスペシャリストが不在です。CMO(チーフ マーケティング オフィサー)もいなければ、アナリストもいません。有名で立派な企業でも、ろくにマーケティングチームやデータ分析担当者がいない状況に、2013年の今になっても直面しています。ひとまずその問題はこのコラムでは掘り下げませんが、その現状を少しでも改善するには、事業会社にとって、パートナー選びが極めて重要です。データ分析ができるよいパートナーはいませんか、という質問を、僕も頻繁にいただくようになりました。
しかし、このパートナー選びが、激しく間違っていると感じています。
多くの場合、パートナー選びは、単純に会社名で8割方を決めてしまっているようです。特に、選定候補からはずす時、10割が会社名だけで候補からはずされます。過去に制作デザイン、システム開発、広告発注などで部分的に関わった印象から、ネガティブなレッテルを貼って、はじめから候補にすらいれません。
でも、会社名と過去のお付き合いの経験だけで、選んでしまってよいのでしょうか?
僕が知っている限り、会社のイメージがそのままデータドリブンなイメージになっている制作会社、コンサル会社、広告代理店はありません。接している多くのパートナー会社で、データドリブンを標榜するチームができたのは、ほんのここ2年あまりの動きです。
日本でデータドリブンの動きが急激に起こっている今のタイミングは、そもそも「会社名」でパートナー選びができないステージだと感じています。
僕が知る「よいパートナー」の会社は、企業サイズの大小にかかわらず、どこも小さくコンパクトで、優秀なチームが、今まさに形になりつつある、というステージにいます。その会社でベンチャー的な雰囲気を持って、自分達が現状を変えていくんだ、という高い意識を持って取り組んでいます。僕自身にとっても、僕が知っている会社の今までのイメージとは大きく違っています。
データドリブンなパートナー選びをする場合、あなたが過去の経験で抱いている会社のイメージは、いったん忘れましょう。過去の印象や口コミは、ゼロリセットし、会社が大きいとか、小さいとか、個人の集団だとか、会社のサイズやブランドは思い切って外して評価をしてみることが大事です。
選定にあたっては、プレゼンを1時間聞くだけではなく、営業、コンサルティング、技術と個別にインタビューを行なうことをおすすめします。特に技術メンバーがしっかりいることは大切なポイントです。
そして、もう一つ、小さなチームと1年以上の長期的な取り組みをする、という考え方が必要です。事業会社側にとっても、これまでの自分たちの取り組みを変えるパートナーです。短期で成果物を納めてもらう、という従来の発想よりは、お互いを理解し合う時間の中で、互いが成長していく、というイメージを持つことが必要です。
「データドリブン」は短い言葉ですが、企業が従来のやり方を変える、という意味を行間に持っています。パートナーに対するイメージも、ゼロリセットすることが必要です。
2026/09/15(火)
セミナー「生成AIのデータ分析 現場のリアルとこれから」 【a2i DEEP Connection】|2026/9/15(火)
生成AIでデータ分析はどこまでできるのか? 先駆者はどのAIを使いどう取り組んでいるのか? 本当に価値が出せているのか? 組織の中で取り組む …
2026/08/25(火)
オンラインセミナー「ノンデザイナー&ノンプログラマー向け 生成AI×クリエイティブ実践」|2026/8/25(火)
生成AIを活用すれば、ノンデザイナー・ノンプログラマーのマーケターでも、初期案づくりや突発的な制作をスピーディに進められます。 本セミナーで …
2026/07/15(水)
オンラインセミナー「はじめてのBigQuery生成AI分析 ― 費用と難しさへの不安を解消して、まず動かしてみよう」|2026/7/15(水)
「BigQueryでの分析が本命」とわかっていても、SQL、費用、設定の多さに身構えてしまう――そんな方に向けたセミナーです。 生成AIの進 …
【コラム】生成AIは個人=私自身を大きく変えた。では、企業のビジネスは?
アナリティクスアソシエーション 大内 範行BBCニュースの「Why Japanese firms are being so slow to use AI(なぜ日本企業はAI活用がそん …
【a2i DEEP INSIGHT】ボットが過半数のウェブ。「訪問者は人間」という前提が崩れはじめている(7月度ニュース深掘り)
発信元:メールマガジン2026年8月5日号より今月は趣向を変え、a2iメンバーがピックアップした記事の中からひとつのテーマに絞ってお届けします。「ウェブへのアクセスの過半数が、すでに人間 …
【コラム】自社の経験と文脈を蓄積しよう ― BigQueryと生成AIで変わるマーケターとデータの関係
アナリティクスアソシエーション 大内 範行マーケティングの現場で、BigQueryに挑戦する非エンジニアの方が、少しずつ増えています。 BigQueryには優れた点がいくつもあります …