コラムバックナンバー
メールマガジン2013年5月14日号より 真摯 いちしま泰樹
1か月ほど前のことですが、書籍『Lean Analytics』の著者Alistair Croll氏の講演を聞いてきました。事業の成長やプロダクトの開発の過程を計測、分析し、いかにスピード感を持ってビジネスを成長させるかという内容です。
それぞれのビジネス形態と成長過程によって見るべき指標は異なりますが、強調されていたのは、多くの指標を追いかけるのではなく、その成長過程において一番重要な指標(One Metric That Matters)だけを見よ、というものです。
One Metric That Matters。一番重要な指標。
スタートアップ企業の、それも中心でドライブしている起業者や経営陣に向けたメッセージであり、Web担当者にとっては少し状況は異なるかもしれません。しかし、数多くの指標を見るのではなくゴールに紐付く重要な指標を見なさい、「Choose only one metric」というメッセージは、企業に対して改善の支援をしている立場のわたしにとっても、改めて心に響きました。そう、あれもこれもではないのです。
どの企業も、すべてがパーフェクトに回っているところはありません。
様々な側面でいくつかの課題を抱えていて、うっかりしていると「あれも大事、これも大事」と意識が様々なところに散ってしまいます。これではリソースは集中させられません。
One Metric That Matters、もしくは、優先順序をつけて見るべき指標を見ていかなければなりません。そうすると施策も絞られ、リソースは集中し、改善のサイクルは回しやすくなります。
この講演を聞いて、5年前のあるブログ記事を思い出しました。Visual Revenue社のDennis R. Mortensen氏が書いた「KPIと指標の違い」という内容の記事です。そこでは、KPIの特徴を挙げているのですが、「One Metric That Matters」と通じるものがあります。
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KPIの7つの特徴
1. KPIは、組織のゴールに紐付かなければならない
2. KPIは、経営陣によって決定されなければならない
3. KPIは、文脈(コンテクスト)を規定する
4. KPIは、組織のすべての人に意味を持つ
5. KPIは、適切なデータに基づかなければならない
6. KPIは、わかりやすいものでなければならない
7. KPIは、アクションにつながらなければならない
The difference between a KPI and a Metric – Visual Revenue
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厚かましくも少し加えたい部分もあるのですが、それでもこの内容は真理です。
あれもこれもではなく、ゴールに紐付く一番重要な指標を追いかける。そしてアクションにつなげて、改善のサイクルを回す。シンプルでありながら、チームとして組織として必要なことはここにあると感じます。
冒頭に書いたAlistair Croll氏の講演内容ですが、別の日の資料は以下に公開されています。
OnLab Japan introduction to Lean Analytics – SlideShare
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