コラムバックナンバー
メールマガジン2013年3月26日号より 石井 陽子
私は広告にさほど詳しいわけではないのですが、今日は一人のユーザーとして、最近流行り?のリマーケティングについて、アクセス解析の観点から触れたいと思います。
リマーケティングとは、過去に広告主のサイトを訪問したことのあるユーザーに対し、あらかじめ専用タグを設置すると、ユーザーがサイトから離脱してもアドネットワーク上で自社のサイトや商品などの広告を表示させることができる手法です。
これを利用するとたとえば、「AさんがサイトXに来てカートに商品Yを入れたが、買わずに離脱」というケースに対し、Aさんが見ている他のサイトでサイトXや商品YなどについてPRできます。競合他社と比較されやすい場合や、購入までに一定の検討期間が必要な場合に、自社のことを忘れないようにしてもらう効果を期待できます。また様々な表示ルールの設定もできますので、より効率的な広告配信が可能です。
しかし、このリマーケティングによるプロモーション、「ルール設計」をきちんとしておかないと、かえってユーザーの気分を悪くさせるものになってしまうのではないでしょうか。
私の話で恐縮ですが、以前ウェディング関連の仕事を請けて以来、結婚式場の広告が出まくりです。独身&結婚予兆無しの身にとっては只々嫌味なばかり。
その他には宿検索サイトの広告。1年前に泊まった(しかもあまり良くなかった)温泉旅館の広告がいまだに表示されますし、サイトでチェックしたけど結局店舗で買った家電製品の広告もいまだ出てきます。
リアルの接客なら、一度買った商品や要らないとおもわれるものは勧めたりしないですよね。
ですが実際にはこんなリマーケティングが横行しています。広告を「出稿するルール」は一生懸命考えても、「出稿しないルール」は考えていないという証です。
上記に挙げた結婚式場やECサイトのケースでは、購入する意思がなかったり、他社で購入したりすれば、ユーザーはそのサイトに訪れる必要がなくなります。
そこで、「一定期間訪問のなかったユーザーに表示しない」というリマーケティングルールを設定してみてはどうでしょう。
では、「一定期間」はどのように設定すれば良いのか?
ここでアクセスログの登場です。
アクセスログで「CVに至ったユーザーがその商品をチェックしてからCVに至るまでの期間」を調べてみてください。
仮に私が店舗で買った家電製品が、商品をチェックしてからCVするまでの期間が平均2週間で購入者の9割がチェック後1ヶ月以内に購入しているというデータが得られたとします。この結果から「商品をチェックしてから1ヶ月以内にコンバージョンがなければ、他で買われている(ないしは買うマインドではなくなった)のでは?」という仮説をたてることができ、それに基づいて、「30日間サイトに訪問がなかったら、この広告を表示しない」というルールを作ってみるわけです。(ただし、リマーケティング広告で再度訪問があると期間がリセットされてしまう媒体もありますので注意。)
ちなみにCVするまでの期間は商材によって大きく異なりますから、それぞれ自社のサイトの傾向を見て適切な期間を設定することをお勧めします。
リマーケティングを活用するならぜひアクセスログを活用して、「うっとうしい」と思われないようなルール設計をしてみてください。
参考URL
リマーケティング戦略について
2026/09/15(火)
セミナー「生成AIのデータ分析 現場のリアルとこれから」 【a2i DEEP Connection】|2026/9/15(火)
生成AIでデータ分析はどこまでできるのか? 先駆者はどのAIを使いどう取り組んでいるのか? 本当に価値が出せているのか? 組織の中で取り組む …
2026/08/25(火)
オンラインセミナー「ノンデザイナー&ノンプログラマー向け 生成AI×クリエイティブ実践」|2026/8/25(火)
生成AIを活用すれば、ノンデザイナー・ノンプログラマーのマーケターでも、初期案づくりや突発的な制作をスピーディに進められます。 本セミナーで …
2026/07/15(水)
オンラインセミナー「はじめてのBigQuery生成AI分析 ― 費用と難しさへの不安を解消して、まず動かしてみよう」|2026/7/15(水)
「BigQueryでの分析が本命」とわかっていても、SQL、費用、設定の多さに身構えてしまう――そんな方に向けたセミナーです。 生成AIの進 …
【コラム】生成AIは個人=私自身を大きく変えた。では、企業のビジネスは?
アナリティクスアソシエーション 大内 範行BBCニュースの「Why Japanese firms are being so slow to use AI(なぜ日本企業はAI活用がそん …
【a2i DEEP INSIGHT】ボットが過半数のウェブ。「訪問者は人間」という前提が崩れはじめている(7月度ニュース深掘り)
発信元:メールマガジン2026年8月5日号より今月は趣向を変え、a2iメンバーがピックアップした記事の中からひとつのテーマに絞ってお届けします。「ウェブへのアクセスの過半数が、すでに人間 …
【コラム】自社の経験と文脈を蓄積しよう ― BigQueryと生成AIで変わるマーケターとデータの関係
アナリティクスアソシエーション 大内 範行マーケティングの現場で、BigQueryに挑戦する非エンジニアの方が、少しずつ増えています。 BigQueryには優れた点がいくつもあります …