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アクセス解析は、ウェブビジネスの改善が目的で、ユーザー行動を分析する仕事です。一見、技術者あるいはプログラマが携わる仕事、というイメージはないかもしれません。

しかし、実際には JavaScriptを理解するレベルの技術スキルはむしろ必須です。
レポートのデータがおかしい、という疑いが発生すれば、ツールのトラッキングコードが送付するデータパケットを解読することが必要です。
_trackPageview など Googleアナリティクスのコードが何をしているのか、という知識は、導入設定の場面でとても役に立ちます。

APIのコードを書ける技術スキルがあれば、カスタマイズしたレポートを出すなど、チームの願いを叶えることができます。今後、CRMデータなど外部データとウェブのデータの統合が進むなら、さらにデータを自動処理する仕組みを誰かが実現しなければなりません。

タグマネージャなどタグ管理のツールが整えば、面倒な技術もいらなくなるのでしょうか?
どうも現実は逆のようです。タグマネージャのコードとデータを管理する仕組みは、プログラミングの時に、データとコードを分離して考える構造と似ています。少し複雑な制御、どのタイミングでタグを発行するか、という課題に応えるためには、イベント処理の仕組みなども必要になってきます。
むしろ、プログラミングのスキルがある人ほど、タグ管理のツールの力を最大限引き出すことになるでしょう。

アクセス解析に取り組んで、チームやお客様の課題に向きあえば向き合うほど、技術スキルの必要性を実感します。
一つの流れとして、制作会社やコンサルティング会社が、今後データ解析にも力を入れていくでしょうが、お客様の課題を解決するソリューションの品質を分けるのは、チーム内に技術者がいるかどうかです。

そして、技術者もデータ解析の技術に触れることは、この上なく楽しいと感じることでしょう。自分のスキルで、ビジネスの課題を解決し、ウェブのユーザーに迫る手助けをしていきます。
インターネットの基本的な仕組みに触れる楽しみがある一方、進化が激しい世界の新しい機能に深く入り込む、ワクワクした楽しみも、また格別です。

データ解析の世界にもっと技術者を

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