コラムバックナンバー
メールマガジン2013年1月15日号より 真摯 いちしま泰樹
この1〜2年、施策の追加やサイトの改修を行っても、目立った成果につながらないケースが増えてきたように感じます。
・事象がシンプルでなくなり、様々な要素が関係している
・予算が掛けられない
・景気がよくない
コンサルタントの立場としては、自分の口からは発したくない要因ばかりです。そのような中でも、視点を変えて根気よく前に進まなければいけません。
こういう状況になると、まとまった予算を投じて「一発逆転」のような現状打破を狙うのか、それとも小さな改善を積み重ねて「徐々に前進」していくのか、どちらにすべきかという議論になることがあります。
基本的には「徐々に前進」の立場です。どの企業も予算が潤沢に掛けられませんから、要素を分解して目星をつけて少しずつ手を打っていくことになります。どういった仮説を立てるか、分析して要素を見つけ出すか、A/Bテストをして適切な判断ができるか、それを速いサイクルで繰り返して前に進みます。
トライしない限りは状況は改善しません。そのトライを、できるだけリスクを小さくして臨むのです。
ただ、現状の基盤で小さなトライを重ねても、「大きく跳ねない」のも事実です。手を加えられない制約があったり、仕組みとして遠回りの方法でしか施策を打てなかったりで、目立った成果になかなかつながらないのです。大きめの予算を投じて、土台や仕組みから変える現状打破を検討しなければいけません。
「徐々に前進」の場合でも「一発逆転」の場合でも、必要になるのは「分析」です。小さなトライをする場合は、要素をできるだけ分解して臨む必要があります。土台からの現状打破の場合は、それこそ根拠を元にプロジェクトを進めなければいけません。
お手軽な施策ですぐに目に見える成果が現れる時代ではありません。大きく動く場合も小さなトライを積み重ねる場合でも、できるだけ手堅く進めて、根拠を元にリスクを減らしていく、そのような2013年でいたいと思います。
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