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1年と少し前の私のメルマガで「セッションベースの分析から人(Cookie)ベースの分析の流れに」と巻頭コラムで書きましたが、2013年はいよいよその環境が整うことになりそうです。

広告の世界では、複数チャネルによる接触の貢献度合いをどのように配分するかという「アトリビューション」が昨年くらいから大きなテーマとして認知が広がってきました。

ただ皆が共通のプラットフォームを利用しないと、Cookieによる情報共有などが行われにくいので、概念先行で本格的な進展は難しいように感じました。しかし先日ヤフーが第三者配信アドサーバーにメディアマインドを使うという発表があり、いよいよその世界へ道が敷かれた感じがします。

サイトのアクセス解析ではどうでしょう。このところ全世界でモバイルが普及し、複数のデバイス利用による行動の分散をどう統合してみるのかが、大きな課題として挙がってきていました。

Googleは先日米国で開催されたGoogle Analytics Summit 2012で、Googleアナリティクスでデバイス横断にユーザーIDを振って、同一人物の行動で見ていくUniversal Analyticsを提唱し、来年に具体化に向けて進むことを発表しました。

様々な広告接触、異なるデバイスによる各種コンテンツへの接触、これらに基づく態度変容といったことを窺い知るようになれば、特に衝動買いのような商材やサービスでない、複雑なプロセスを経て意思決定に至るビジネスにおいては、より有効な分析ができるようになると期待できます。

もちろん手間暇はより一層かかり、分析の複雑さは増していきますので、分析の費用対効果も決して忘れてはいけませんが、ユーザー理解がデータを介して深まってくることは素敵なことだと思います。

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