コラムバックナンバー

最近の体重計は高機能で、体重以外にもいくつかの数字を提示してくれます。自宅にあるのは「体重体組成計」というもので、体脂肪率、骨格筋率、体年齢、BMIといった「指標」「指数」を体重と一緒に表示してくれます。

この体重計を買ってしばらくはおもしろがって数字を見るのですが、それぞれの数字の意味をあまり詳しく理解していなかったこともあり、しばらくして体重以外の数字に興味を持たなくなりました。その体重計に乗る機会も減ってしまいます(おや、いちしまさんって何の仕事をしていたんでしたっけ?とか聞かないでください)。

今年の夏、健康診断で医師から「BMI」について少しだけお話を聞きました。曰く、

・あなたはなんとか標準的な体型だけれど、やはり「やせぎみ」である
・「BMI」も低めである
・一般的にはBMIは22ぐらいが標準とされている
・それぐらいになると体調も整いやすくなり風邪もひきにくい
・もう少し運動などで筋肉をつけて体重を増やしなさい
と。

そこで思い出すわけです。そういえば「BMI」って、自宅の体重計で表示されていたっけ。そしてその後再び、体重計の数字をチェックするようになります。

この出来事は、いろんなことを示唆しています。

・見るべき指標を知り、なぜ見るべきなのか、重要なのかを理解する
・普段どれぐらいの数値で、どう変化すべきなのを理解し、行動する

体の指標や指数は、統計的に「これぐらいの数字が平均」「これぐらいが良好な状態」というのがあります(専門外ですのでそうじゃない数字もあると思います)。体重なら各人で「理想の数字」もあるでしょう。

一方、ビジネスで扱う数字の場合は、企業のビジネスゴールなどによって「どれぐらいがよい状態」かは結構まちまちです。Webサイト周辺で見るべき数字も、ビジネスゴールから逆算して目標の「コンバージョン数」や「コンバージョン率」を算出したり、現状の数値を基準により良くしていくことを考えていくことになります。

そういう違いはあれど、追いかける指標をまずは知り、理解し、現状どれぐらいでどう良くしていくかというプロセスは、「体の指標」も「ビジネスの指標」も大きく変わりません。

このメールマガジンを読んでいる読者には、「見るべき指標を追いかけていくことの重要性」はあたりまえの話かもしれません。

しかし、自社のキーとなるメンバーに「KPIをモニタリングする重要性」を理解してもらい、組織的な取り組みにまで進めるのは容易ではありません。

それを重々承知しているつもりだったコンサルタントのわたしですら、「体の指標」に関しては意外に無頓着で、理解しようともしていませんでした。これでは体も「改善」に至るわけがありません。

「見るべき指標を知ってもらう」というのがいかに深くむずかしいかを、身をもって感じた出来事でした。(真摯 いちしま)

★メールマガジンのバックナンバーはこちら

一つ前のページに戻る

a2i セミナー風景イメージ

あなたも参加しませんか?

「アナリティクス アソシエーション」は、アナリティクスに取り組む皆さまの活躍をサポートします。会員登録いただいた方には、セミナー・イベント情報や業界の関連ニュースをいち早くお届けしています。

セミナー・イベント予定

予定一覧へ

コラムバックナンバー

  • 【コラム】ウェブ解析における「離脱」という行動

    Option合同会社 柳井 隆道
    発信元:メールマガジン2019年8月21日号より

    ウェブ解析でよく出てくる概念として「離脱」があります。この離脱とは一体何のことを指すのでしょうか? 大まかにいえばウェブサイトを訪問し、何ペ …

  • 【コラム】日本人の評価が辛いぞ問題

    アナリティクスアソシエーション 大内 範行
    発信元:メールマガジン2019年8月7日号より

    アマゾンはじめ商品レビューやレストランのレビュー、あるいは満足度調査の評価について、日本が他の国に比べて点数が低くなる傾向がある。そのような …

  • 【コラム】データサイエンティストスキルチェックリスト見直しに際して

    株式会社Rejoui 菅 由紀子
    発信元:メールマガジン2019年7月31日号より

    データサイエンティスト協会スキル定義委員として、スキルチェックリストおよびタスクリスト見直しを行っています。本リストでは、データサイエンティ …

バックナンバー一覧へ