コラムバックナンバー
メールマガジン2012年10月30日号より a2i代表 大内 範行
スマートフォンのコンバージョン率がパソコンに比べて低いという話はよく取り上げられます。では、いったいユーザーは、コンバージョンのどこで落ちているのでしょうか?
10月17日に開催されたアクセス解析イニシアチブのスマートフォンセミナーで、スマートフォンの放棄率についての解説がありました。
「ここがそのボトルネックです」という決定的なポイントはなく、5つぐらいある買い物完了までのステップの、あらゆる部分がパソコンに比べて放棄率が少しづつ高くなっていました。そういった取りこぼしの集積が、結果的にパソコンに比べ3分の1以下のコンバージョン率という状況を生んでいます。
言われてみれば当たり前で、スマートフォンでは、そもそもステップ数を減らしたり、入力の手間を軽減したり、パソコン側の会員情報で自動化したり、スマートフォンでの操作をパソコン側で再開できたりといった配慮が不可欠です。
スマートフォンのコンバージョン率が低いという背景には、その多くが、実はコンバージョンに至るプロセスが、そもそもユーザーに最適化されていない、という実態があります。
購買プロセスだけパソコン画面のままだったり、安易に携帯(フィーチャーフォン)からコンバートした入力しにくい画面だったり、パソコン側とは独立したバックエンドのシステムだったり。
スマートフォンユーザーへの対応が不十分なため、低いコンバージョン率にとどまり、その結果スマートフォンの投資に躊躇する。結果的に更にユーザーは離れていく。そんな悪循環になっている実態がかいま見えます。
一方、スマートフォンの利用調査を見ると、ショッピングやその情報収集に利用するユーザーは多い、という結果が出ています。パソコンよりもスマートフォンのほうがコンバージョン率が高い、そういう報告もあります。
私自身の体験でも、スマートフォンで買い物をしたいと思う機会は増えています。それが簡単にできると、そのサイトを褒めたくなるほど満足度が高まり、それ以降はスマートフォンで繰り返し買い物をしてしまいます。
スマートフォン最適化に真剣に取り組みましょう。
コンバージョン率の改善をデータ解析を通じて取り組むという、基本中の基本が、本当に大事だ、と感じます。
とりあえず作りっぱなしになっているスマートフォンサイトがあれば、逆に改善後のポテンシャルは、非常に高いと言えるでしょう。
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