コラムバックナンバー

先日、とある会合に出席しました。その会合はウェブとは少し遠い世界のものですのでテーマそのものは割愛しますが、「評価されることと、活動を維持継続させること」という話題の中で、わたしが仕事で見聞きする光景とよく似た発言を耳にしました。

「小さな改善や取り組み事例の積み重ねを、もっとアピールしなければならない。派手な取り組みや10年20年かかった結果の大きな成果は、マスコミも取り上げてくれて周知されるのでやっと認められるが、そこまでの過程はなかなか評価されず、費用の工面や取り組みの存在そのものに影響が出ることがある」

そのような趣旨の発言でした。話題になる成果はメディアに取り上げられて世間的な評価を得ることができる。けれども、そのようなケースはまれであり、もっと小さな結果や取り組みの積み重ねをアピールしていかなければ、事業の存続に関わってくる、死活問題であると。


おそらくどのような業界や領域でも、レベルの違いや対社内(対社外)の違いはあるものの、よく似たことが起きているでしょう。

インターネットの領域でも、イベントやメディアなどで、ウェブでの取り組みの改善によって「売上げ倍増」「コンバージョン数が10倍」などと、派手なコピーが踊ります。しかし、一方で企業のウェブ担当者様が取り組んでいるのは、もっと小さな改善の積み重ねの方が多いはずです。

「ページに一行文章を追加したおかげで、直帰率が減少しサイト内の回遊を促進した」
「コンテンツの改訂で、このキーワードカテゴリーの検索流入が倍に伸び、わずかだけれどもサイト全体のコンバージョン数の増加に貢献している」

これよりも小さな取り組みや改善の方が多いことでしょう。

小さな改善や成果は、リーダー層やマネジメント層に伝わっているでしょうか。努力を大げさにアピールする必要はありませんが、小さな成果の積み重ねは意外にも大きな山になっているかもしれません。その「実績」は社内に周知されているでしょうか。

「社内のウェブに対する理解がない」「自分たちの取り組みが評価されにくい」というウェブ担当者様の悩みを耳にします。派手で大きな成果が期待されているのは想像に難くありません。ただ、小さくても良いので実績や成果をアピールしていくことで、徐々にその取り組み全体が評価されていくこともあるはずです。うまく評価されて予算に反映されれば、もう少し大きな取り組みにもチャレンジできます。

小さな成果や取り組みの積み重ねのアピールを続けてください。小さな改善がきっかけの大きな成功は多くあるはずです。

★メールマガジンのバックナンバーはこちら

一つ前のページに戻る

a2i セミナー風景イメージ

あなたも参加しませんか?

「アナリティクス アソシエーション」は、アナリティクスに取り組む皆さまの活躍をサポートします。会員登録いただいた方には、セミナー・イベント情報や業界の関連ニュースをいち早くお届けしています。

セミナー・イベント予定

予定一覧へ

コラムバックナンバー

  • 【コラム】Google タグ マネージャーの同意モードについて

    アナリティクスアソシエーション 大内 範行
    発信元:メールマガジン2021年7月28日号より

    GTMに同意モードという機能が加わっています。これについて解説します。 最近、日本のウェブサイトでも、Cookieの利用について、同意を求め …

  • 【コラム】説明可能なAI、解釈可能なAI(2)

    株式会社Rejoui 菅 由紀子
    発信元:メールマガジン2021年7月21日号より

    前回のコラムでは、「説明可能なAI(Explainable AI )」「解釈可能なAI(Interpretable AI)」が取り沙汰されて …

  • 【コラム】軌道に乗ったプロジェクトは質のKPIの選択を

    株式会社真摯 いちしま 泰樹
    発信元:メールマガジン2021年7月14日号より

    プロジェクトが長く続いていたり安定軌道でしばらく経っているのであれば、KPIに質を表す指標を加えるべきでしょう。 ・全体の指標からコアユーザ …

バックナンバー一覧へ