コラムバックナンバー
メールマガジン2012年9月11日号より 真摯 いちしま泰樹
先日、とある会合に出席しました。その会合はウェブとは少し遠い世界のものですのでテーマそのものは割愛しますが、「評価されることと、活動を維持継続させること」という話題の中で、わたしが仕事で見聞きする光景とよく似た発言を耳にしました。
「小さな改善や取り組み事例の積み重ねを、もっとアピールしなければならない。派手な取り組みや10年20年かかった結果の大きな成果は、マスコミも取り上げてくれて周知されるのでやっと認められるが、そこまでの過程はなかなか評価されず、費用の工面や取り組みの存在そのものに影響が出ることがある」
そのような趣旨の発言でした。話題になる成果はメディアに取り上げられて世間的な評価を得ることができる。けれども、そのようなケースはまれであり、もっと小さな結果や取り組みの積み重ねをアピールしていかなければ、事業の存続に関わってくる、死活問題であると。
おそらくどのような業界や領域でも、レベルの違いや対社内(対社外)の違いはあるものの、よく似たことが起きているでしょう。
インターネットの領域でも、イベントやメディアなどで、ウェブでの取り組みの改善によって「売上げ倍増」「コンバージョン数が10倍」などと、派手なコピーが踊ります。しかし、一方で企業のウェブ担当者様が取り組んでいるのは、もっと小さな改善の積み重ねの方が多いはずです。
「ページに一行文章を追加したおかげで、直帰率が減少しサイト内の回遊を促進した」
「コンテンツの改訂で、このキーワードカテゴリーの検索流入が倍に伸び、わずかだけれどもサイト全体のコンバージョン数の増加に貢献している」
これよりも小さな取り組みや改善の方が多いことでしょう。
小さな改善や成果は、リーダー層やマネジメント層に伝わっているでしょうか。努力を大げさにアピールする必要はありませんが、小さな成果の積み重ねは意外にも大きな山になっているかもしれません。その「実績」は社内に周知されているでしょうか。
「社内のウェブに対する理解がない」「自分たちの取り組みが評価されにくい」というウェブ担当者様の悩みを耳にします。派手で大きな成果が期待されているのは想像に難くありません。ただ、小さくても良いので実績や成果をアピールしていくことで、徐々にその取り組み全体が評価されていくこともあるはずです。うまく評価されて予算に反映されれば、もう少し大きな取り組みにもチャレンジできます。
小さな成果や取り組みの積み重ねのアピールを続けてください。小さな改善がきっかけの大きな成功は多くあるはずです。
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