コラムバックナンバー

7月はスマートフォンとアクセス解析というテーマでセミナーを開催しました。人気が高く、関心の高さがうかがえました。ここしばらくの、アクセス解析イニシアチブのトピックスでも、スマートフォンに関連するトピックは多く取り上げられています。

スマートフォンにサイトを最適化する場合、レスポンシブWebというキーワードが出てきます。スマートフォン、タブレット、PCなどあらゆるデバイスに対して一つのWebページを使い、スクリーンサイズの違いに応じて、CSSだけを切り替えて表示する手法です。


では、そのレスポンシブWebに対応したサイトの場合、アクセス解析はどう対応したらよいのでしょうか?
URLとしては一つですので、CSSを出し分けた違いが、解析データには現れません。この課題を解決した興味深い事例が、NRIネットコムのサイトの事例紹介のページで公開されています。

レスポンシブWebデザイン x Googleアナリティクスカスタマイズ
http://nri-net.com/cases/details/googleanalytics_custom1.html

Googleアナリティクスのカスタム変数の機能を使い、スマートフォン、タブレット、PC画面の、それぞれのセグメントごとのパフォーマンスの違いをレポート上で確認できるように設定しています。CSSを出し分けると同時に、カスタム変数も切り替えるように設定されています。
NRIネットコムの事例では、さらに、多言語でサイトを展開しているため、国別の定義も加えて、合計3デバイスx10言語=30通りのサイトデータが、一つのレポートで確認できるようになっています。

セグメント分けは、アクセス解析の基本です。どんな新しい解析手法が出てきても、結局はユーザーのセグメントに応じてデータが比較確認できることが、すべての基本です。
通常、Googleアナリティクスでは、アドバンスセグメントを使って、ユーザーセグメントを切り分けます。
しかし、現状のアドバンスセグメントでは、振り分けられない場合、そして、そのセグメントが国別、会員・非会員など、固定的な場合には、こういったカスタム変数を使ったコードレベルのグルーピングによるセグメント分けも一つの手法です。
このカスタム変数で解析データをセグメント分けする手法は、特に、グローバルな多言語サイトなどでは、使われている手法です。

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