コラムバックナンバー
メールマガジン2012年7月31日号より 真摯 いちしま泰樹
個人的に興味深かった今週のトピックスのひとつはこちらでした。
インサイト(洞察)は「データの中」にはない デイリーブログ『マインドリーダーへの道』
「データをいくら眺めても、データの中からはインサイトは決して出てこない」というメッセージです。
アクセス解析をビジネスの改善に活用する際、データだけから改善を始めてもうまくいきません。これは先日の「新任ウェブ担当者のためのスマートフォン」でグーグル大内氏もおっしゃっていましたが(それ以前から何度もおっしゃっているお話ですが)、仮説からその結果を評価するというプロセスがなければ、物事は良くなりません。
データを見る際には、「目標」「仮説」「比較」が必要だと考えます。
・「こうあってほしい」という思い、目標
・「ここが良くないのでは」「ここがうまくいっているはず」という仮説
・「AとBはどっちが効果的なの?」「過去と比べてどう?」という比較
このような「思いや考え」と「結果としてのデータ」を照らし合わせて、はじめて「ああそうだったんだ」「思ったとおりだ」「まだまだだ」「Aがいいのだ」という判断や意味を数字に持たせることができます。
つまり、そういった思いや考えがなければ、数字そのものは意味を持ちません。「良い悪い」も「効果があった」も何も判断できません。
分析しレポートする人は、ただ単に数字を集計してひととおりのセグメントでの数字の提示で終わるのではなく、どのような戦略や意図の結果の数字なのかを積極的にくみ取らなければいけません。一方レポートを受け取る側の人も、戦略の意図や考えをレポートする人と必ず共有し、また施策の結果を積極的に把握していく姿勢が大事です。
「データドリブン」における「データ」とは、そもそもそういった「思い」「考え」「戦略」の上に乗ったものであるととらえています。思いや考えを伴わないデータは、何も語りません。
データに語らせましょうよ。
2021/01/20(水)
オンラインセミナー「Google アナリティクス エキスパートによるQ&A祭り」|2021/1/20(水)
皆さんのGoogle アナリティクスに対する疑問を、エキスパートが解決していきます。広く普及しているGoogle アナリティクスですが、自己 …
2020/12/03(木)
オンラインセミナー「セールスフォースのデジタルマーケティングの現場~業務に活かせる広告プロジェクトの基礎設計」|2020/12/3(木)
CRM領域においてグローバルでリーダー的存在であるセールスフォース・ドットコムは、どのようにデジタルマーケティングに取り組んでいるのでしょう …
2020/11/12(木)
オンラインセミナー「ひたすらGoogle タグマネージャー」|2020/11/12(木)
とりあえずGoogle タグマネージャーでタグは配信しているけど、これで良いのか自信がない人が多いはずです。もっと効率の良い管理方法がないか …
年始なので気楽なコラムからはじめます。TVの視聴率について考えてみました。 年明け、紅白歌合戦の視聴率について娘と会話をしました。2020年 …
【コラム】新型コロナとアナリティクス 見えない相手にデータで対応する
アナリティクスアソシエーション 大内 範行今年最後のコラムとなります。 2020年は新型コロナの感染者数が主役の年でした。米国のタイムマガジンは今年を「Worst Year Ever …
【コラム】GA4が与えてくれた「エンゲージメント」という言葉を見直す機会
Option合同会社 柳井 隆道Google アナリティクス 4で新たに「エンゲージメント」という言葉が導入されました。GA4の中での扱いというのは厳密に決まっておりまして …