コラムバックナンバー
メールマガジン2012年6月26日号より 真摯 いちしま泰樹
異論はあると思いますが、現状把握としてKPIをモニタリングしていきたいという場合のKPI設計には、業界やビジネスモデルなどに応じて「汎用的な考え方やモデルタイプ」は、多少なりともあるかと思います。
一方で、「課題を発見し、それを改善する」という場合の分析には、なかなか汎用的な型がありません。
「集客がうまくいかない」「売れない、問い合わせが来ない」「CVRが低い、費用対効果が悪い」という悩みはおおむね共通しています。しかし、各社を取り巻く環境や組織文化、ビジネスの進め方、サイト構成、予算などは大きく異なります。KPI設計の際よりもはるかに複雑です。
Webビジネスの「改善」をお手伝いするとき、その企業ごとの「課題の本質にたどり着く旅」に出掛けることになります。
何度も読み返す本というのがあり、わたしにとって元博報堂の高橋宣行氏の書籍がその一つなのですが、彼の書籍に出てくる「プランニングの3分割法」が、どうやら「課題を発見しそれを改善する」際のわたしのスタイルになっているようです。先日読み返していて、それに気がつきました。
「プランニングの3分割法」はその名の通り、3つのステップに分かれます。
一つ目、「情報収集」。課題の本質の発見のための全体像の把握が目的です。時間と労力が許す限りの量を集めます。単にデータを集めるだけではなく、状況のヒアリングや環境要因といった部分もカバーします。
二つ目、「課題発見」。集めた情報を絞り込み、順位付けをし、企業様がとらえ切れていない本質の課題を選び出します。多くの要因が関係していることが多く、情報収集の際の量がこの課題発見の質やスピードを左右します。
三つ目、「課題解決」。見つけた課題を解決するためにどうすればよいのか、アイデアを広げていくステップです。ひとつの改善施策だけで解決することは稀です。複数の施策の組み合わせで、やっとインパクトのある結果が出てきます。そのために、アイデアを様々な軸で考えることになります。戦術、パターン、ターゲット層、コスト、時間、等々。
汎用的な考え方というよりも、あくまでスタイル、仕事の進め方です。結局は企業様ごとに、毎回異なる汗をかきながら情報収集をし、脳みそにまた別の汗をかきながら課題発見に取り組み、課題解決の案を練っています。
それでも、幅広い情報を集めた上で本質発見のために絞り込み、解決のために再びアイデアを広げていくというスタイルは、毎回同じだと感じます。
幅広く集めて絞り込み、そして解決のためにまた広げる。
いまのところ、「課題の本質にたどり着く旅」のわたしのスタイルは、このような感じです。完全に「たどり着く」ことはないかもしれませんが、そのときのその課題の本質に少しでも触れることができればと思っています。
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