コラムバックナンバー
メールマガジン2012年6月12日号より 真摯 いちしま泰樹
先日、Googleアナリティクス周辺の情報発信とサポートを積極的に行っているトップレベルユーザーのユーザー会「_gaTracker」を開きました。データの根拠を元にビジネスの改善につなげていらっしゃる様子を耳にし、また充実した新しい機能の詳細を聞くと、アクセス解析の取り組みは以前よりも少しは広がってきたのかなと感じたりもします。
一方で、「充実した機能」は「多すぎて理解できない機能」になっていないか、「豊富で充実したデータ」も「手に負えないデータ」になっていないか、危惧もしています。むしろ、わたしがお会いする企業のWeb担当者様は、まだまだ「時間がなくて」「どこをどう見ていいのかわからない」という方々の方が圧倒的に多いです。ツールに新しい機能が増えても、「きっとすごいことがわかるのでしょうが……」と、扱いきれないご様子です。無理もありませんし、この状況の改善の方がいまだ重要であると感じています。
アクセス解析は、一部のコンサルや分析をして提案をする側だけのものではありません。むしろ本来は、Webサイトをチャネルやツールの一つとしてビジネスを動かしている側が、ある程度取り組んでいなければいけないものです。ツールが高機能になり一部の人しか扱えないようなものになってはいけませんし、「アクセス解析はプロにお任せ」の状況になってもいけません。ビジネスをする以上、根拠の一つとしてデータを適切に見ることができなければいけません。
このメールマガジンを読んでいらっしゃる方々は、前のめりでアクセス解析に興味があり、取り組んでいらっしゃると思います。新しい情報や機能にはできる限りキャッチアップされていることでしょう。そのような中でも、高機能さや新しい情報で周囲を煙に巻いたり魔法使いを演じるのではなく、できるかぎりかみ砕いたり取捨選択をして、「手に負えなくてあきらめている方々」と皆さんとの乖離を、もっと小さくしていかなければいけないと思っています。
アクセス解析は、魔法の杖でもパンドラの箱でも、ましてやブラックボックスでもありません。アクセス解析の先頭を走っている方々が、より山の裾野まで広がるような取り組みをすれば、もっと日本のWebビジネスは論理的な改善に取り組めるようになります。少なくともこれはこれからのわたしの責務のひとつであり、その取り組みに参加いただく人が増えればいいなと思っています。
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