コラムバックナンバー
メールマガジン2012年5月22日号より Cinci いちしま泰樹
2012年5月17日に行われた「アクセス解析サミット」で基調講演をしていただいたヤフーの安宅氏の内容が印象的でした。より重要な課題に対していかにして明確に答えを出していくか、その方法論や考え方についてのお話だったのですが、「犬の道を通るな」「知りすぎてもサル、知らなくてもサル」など、多少乱暴ながらもインパクトの強いメッセージで、抽象的な話ながらも参加いただいた方々には非常に好評だったようです。
個別のメッセージだけを抜き出してそれについて語るのは不粋かもしれません。ただ、「問題を解くより、問題を見極める」というメッセージのところで、わたしは大きくうなずきました。
プロジェクトには課題は大小含めて山ほどあるのが常です。手当たり次第に片っ端から取り組むのではなく、全体像を把握し、仮説とともに「当たり」をつけ、元データにたどり、つまみながらつまみながら、重要な課題に少しずつ近づき、処方箋を探る……。
もちろん問題は解かなければいけません。一方で、インパクトの弱い課題ばかり解決させても改善は進まず、自身が疲弊するばかりです。
本質にたどり着くために、安宅氏の言葉を借りれば「意図的にざっくりやること」。
これはわたし自身その傾向があるので、ああそうなのかと一人合点していました。わたしは企業様のビジネス改善を支援する立場ですので、最終的には提案資料にまとめることが多いのですが、日頃は手書きで白紙に書き散らすものの、資料の形でまとめに着手するのはかなり後半の段階です。どれが重要なのか、当たりをつけつつ深掘りしてはストーリーを考え、当たりをつけてはストーリーを考え、の繰り返しかもしれません。
全体としては「近視眼的になってはいけない」「本質に戻れ」「根性論になるな」「ストーリーを」という話だったかもしれません。しかし決してよくある平坦な内容ではなく、インパクトのある刺激的な言葉でガツンと目を覚まさせてくれた講演でした。
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