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アクセス解析に限らず何かデータを分析するような場合に、仮説検証型で行えなどとよく言われます。しかし意外と自分のサイトだったり身近なものごとを客観的に見るのは難しかったりします。

その場合は、本コラムのタイトルにあるような、他所のデータで、大きな数字の違いがあるようなケースについて、思考を繰り広げてみるのが効果的です。データから理由を考える思考実験です。


この例だと皆さんはどんな理由、仮説を立てますか?まず単身世帯でなぜPC普及率が一般世帯より低いのだろうか、という問いにどう答えるかという具合に問題を少し具体化しておきます。

さて、若い独身の単身世帯は、PCなんか持たずスマートフォンで代用しているのでしょうか?そして特に若い単身の女性はPCは持っていない?

実は私も正解を知りません。私の仮説は単身世帯に占める高齢の単身世帯の割合が高く、その方たちはもともとPC利用経験も低く、その結果PC保有率が低いのが最大の要因ではないかと思うのですが、単身世帯と一般世帯の世帯主の性・年齢によるクロス集計をしてみないと、その要因が確かそうかは、わかりません。

一方携帯電話の単身世帯の普及率は75%と高いのですが、これは固定電話の代わりに携帯電話という選択かもしれないので、固定電話保有率との関係がわからないと仮説は検証できそうもありません。

こんな風に世の中にあふれている身近な数字をたまに素材にして、人と議論してみたりするとよいと思います。最初は満員電車の中で何もすることがない時に自分一人で考えてみるのですが、それをどこかにアウトプットする場も作ってしまうのです。

今はあまりやる企業や部署は少ないのかもしれませんが、大昔私が大企業に居たころは朝礼があり、順番で話す担当が回ってきましたが、データは毎日何か報道されていますから、話の素材は幾らでも転がっていると思います。仮説力を磨きたい方は、1週間に一度でも構いませんからやってみるとよいでしょう。

ここで取り上げた素材は、最新の消費動向調査の結果です。私のブログで簡単にチャート化もしてますので、ご興味があればどうぞ。

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