コラムバックナンバー
メールマガジン2012年3月21日号より Cinci いちしま泰樹
企業のWeb担当者様、広告代理店の方々、制作会社の方々、それぞれとやりとりをしていて、よく話題に上る事柄があります。
「アクセス解析の本で、いい本ありませんか?」
「Googleアナリティクスの本で、いい本ありませんか?」
この二つは本当によく耳にします。もう少し詳しくお伺いして、いくつかの書籍を紹介したり、「Googleアナリティクスの書籍は、いまは新しいバージョンに対応したものがないのですよ」と、関連サイトを紹介したりしています。
Webの領域に限ったことではありませんが、特にWebマーケティングの領域の書籍の多くは「賞味期限」がそれほど長くありません。ツールやプラットフォームに依存する話が中心の内容であれば、その進化やバージョンアップで途端に内容が古くなってしまいます。それでも書店では変わらず古い内容の書籍を販売し続けていたりして、著者でもなく購入もしないのですが、なぜかもどかしい気持ちになります。
特に、Googleアナリティクスに関しては、みなさんお困りのようです。新しいバージョンが登場し、見知らぬ機能が増え、インターフェースも定期的に変わっています。「これまでの使い方」ができなくなり、頼るところもなく、という状況です。企業のWeb担当者様を支援されている方々の「お手製のPDF」が飛び交っているのではないかなと想像します。
アクセス解析の領域は、何か特殊なテクニックがそれほどあるというわけではないと思います。マーケティングの理解とセンスと仮説の立て方が重要だと考えるのですが、とはいえ専門用語や知識も多くあり、そして一般的な理解のために「普及しているGoogleアナリティクスでは」と画面や機能を引用したりで、取り扱う領域が幅広いです。これが「アクセス解析って難しい」と捉えられる要因のひとつでもあり、「いい本ありませんか?」につながってくるのですが、これからの企業のWebへの取り組みを考えると、もっともっと良い状況にしていかなければいけません。
アクセス解析イニシアチブも3周年を迎え、これまで以上に企業のWeb担当者のアクセス解析への取り組みをサポートする役割を担っていかなければいけません。
先日、アクセス解析イニシアチブをお手伝いいただいている小川卓氏の書籍『入門ウェブ分析論』の改訂版が出版されました。わかりやすさは人それぞれだと思いますが、理論から考え方、ツールの機能に至るまで、わたしにとっては安心して勧めることのできる書籍のひとつです。もし「いい本」を探していらっしゃるならこの本を手に取っていただき、アクセス解析イニシアチブの講座や交流会に参加してみませんか。
4月には「ウェブアナリスト養成講座」や交流会などを開催します。東京以外の地域への取り組みも検討中です。困っていらっしゃる企業のWeb担当者様をバックアップすべく、どこかでお目にかかればと思います。
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